【ワシントン時事】トランプ米大統領は11日、人工知能(AI)に関する各州の規制を、訴訟などを通じて阻止するための大統領令に署名した。AI開発企業は州ごとに異なる規制を守る必要があり、競争力が阻害されていると主張。開発競争が激化するAI分野で、中国に対する優位性を維持する狙いだ。
連邦議会と協調し、国としての統一基準の策定も目指す。大統領令は「米国のAI企業の勝利には、煩雑な規制のない技術革新が必要だ」と指摘。トランプ氏は「米国は中国を大きくリードしているが、(規制を)一本化しなければ多くの脅威にさらされる」と語った。
具体的には、競争上不利になると判断した州のAI法を提訴する。こうした法律がある州には資金拠出を制限。一方で州規制に優先する連邦レベルでの法制化に向けた準備を進める。