参院予算委員会は12日、高市早苗首相と全閣僚が出席して総括質疑を行い、2025年度補正予算案の実質審議に入った。立憲民主党の森本真治氏は自民党派閥の裏金事件などを踏まえ「なぜ自民だけ政治とカネの問題が続発するのか」と追及。首相は「原因を端的に申し上げるのは難しい。これまでさまざまな事件を受け、できる限り改革をしてきたつもりだ」と述べた。
林芳正総務相は昨年の衆院選で自身の陣営が労務費を不適切に支払ったとされる問題について問われ、269人の労務費のうち11人分で「必ずしも実態に合致しない領収書が提出された」と説明。森本氏が具体的な説明を求めたが、林氏は「刑事告発がされたという報道もあるので、控えたい」と応じなかった。
〔写真説明〕参院予算委員会で、立憲民主党の森本真治氏の質問に答える高市早苗首相(手前)=12日午前、国会内
〔写真説明〕参院予算委員会で答弁する林芳正総務相(手前)=12日午前、国会内