甲府、新監督に渋谷洋樹氏の就任を発表「“観る人の心を揺さぶるチーム”にしたい」

 ヴァンフォーレ甲府は11日、トップチーム監督に渋谷洋樹氏が就任することを発表した。

 甲府では2024年7月から大塚真司監督が指揮官を務め、クラブ創設60周年という節目を迎えていた2025シーズンは、8年ぶりのJ1昇格を目指していたが、2025明治安田J2リーグを11勝11分け16敗、勝ち点「44」の13位で終え、すでに11月14日時点で今季限りで大塚監督が退任することが明らかになっていた。

 現在59歳の渋谷氏は、大宮アルディージャやヴァンフォーレ甲府などでコーチを歴任後、大宮やロアッソ熊本、ジュビロ磐田などでは監督も務めた。その後、ベガルタ仙台や大宮でのトップチームヘッドコーチを経て、2024年からはツエーゲン金沢でトップチームコーチに就任していた。なお、甲府では2010年〜2014年までトップチームコーチを務めたほか、2020年〜2022年まではトップチームコーチも歴任していた。

 監督就任が決定した渋谷氏は甲府のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「来季から監督としてお世話になります渋谷洋樹です。地域密着型クラブ日本一のヴァンフォーレ甲府で監督が出来ることを大変光栄に思います。ファン・サポーターの皆さま、スポンサー、地域の皆さまと一緒に戦える機会をいただき心より感謝するとともに身が引き締まる思いです」

「私は、このクラブを“観る人の心を揺さぶるチーム”にしたいと強く思っています。ピッチに立つ選手が全力で戦い、スタンドの声援が一体となるそんな熱く胸が高鳴るサッカーを届ける為に、どの試合でもイニシアティブを取り攻守においてアグレッシブにプレーし、最後の1秒まで勝利を追い求め、倒れるくらい戦う姿勢を必ずチームに根付かせたいと思います。ヴァンフォーレ甲府を応援して下さる皆さまどうか一緒に闘ってください。皆様の情熱がこのクラブの最大の力です。私もその情熱に応えるため、全てを懸けて闘います。熱いサポートをよろしくお願い致します」

 また、トップチームコーチを務めていた金沢のクラブ公式サイトでは以下のようにコメントしている。

「今シーズンでツエーゲン金沢のコーチを退任することとなりました。ツエーゲン金沢に関わる皆様には、在任中の2年間に渡り、多大なご支援、ご声援をいただき、心より感謝しております。本当にありがとうございました」

「能登半島地震、豪雨災害で被災された方々や石川県の皆様に、沢山の勝利を届けJ2に昇格することで勇気や力を感じていただきたいと全力で取り組んでまいりましたが、悔しい結果になってしまい誠に申し訳ございませんでした。私自身コーチとして力不足を痛感しておりますが、素晴らしい選手、スタッフと共に日々ハードワークに徹し、最後まで決して諦めない心を持つ事の大切さを改めて学ぶことができた、かけがえのない時間でした」

「そして、ホーム最終戦では9,872名の大声援、プレーオフではホームのようにゴール裏を赤く染めてくださったファン、サポーターの皆様の姿に本当に感動しました。あの光景は忘れません。どんな時も我々を後押ししていただき本当にありがとうございました。金沢は素晴らしい観光地、美味しいお店が沢山あり人が優しく大好きな街でした。ツエーゲン金沢は更なる成長を遂げる将来が明るいクラブです。これからの石川県、そしてツエーゲン金沢の発展と躍進を心から祈念しております」

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