マンC、終盤の猛攻耐え凌ぎ“大一番”で逆転勝利! レアルはロドリゴの先制弾実らず

 チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が10日に行われ、レアル・マドリード(スペイン)とマンチェスター・シティ(イングランド)が対戦した。

 ここまで5試合を消化したリーグフェーズで4勝1敗を記録し、勝ち点「12」を積み上げているレアル・マドリード。CLでは順調に白星を重ねて上位を争う“白い巨人”だが、直近はラ・リーガで成績が安定しておらず、チームを率いるシャビ・アロンソ監督への風当たりが強まっている。対するは、ここまで3勝1分1敗のマンチェスター・シティ。こちらはプレミアリーグでも好調を維持しており、万全の状態で今節を迎えた。

 世界屈指のメガクラブ同士による一戦は、立ち上がりからレアル・マドリードがアグレッシブな戦いを披露。そんななか、28分にホームチームがスコアを動かす。自陣左サイドでアルバロ・カレーラスがマーカーとのコンタクトを制し、ドリブルで運んでカウンターに移行。敵陣中央でボールを受けたジュード・ベリンガムが右サイドに散らすと、ロドリゴがスピードに乗りながらボックス内に侵入する。角度の小さい位置からファーに流し込み、同選手にとって公式戦33試合ぶりのゴールが生まれた。
 
 対するマンチェスター・シティも、35分にゲームを振り出しへと戻す。左サイドでのコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたラヤン・シェルキが右足でクロスを供給。インスイングのボールがファーに送られると、ベリンガムと競り合ったヨシュコ・グヴァルディオールがヘディング。GKティボー・クルトワが弾いたこぼれ球をニコ・オライリーが詰め、アウェイチームが同点に追いついた。

 さらに41分、左サイドのポケットに入り込んだオライリーがクロスを送り、ゴール正面で待つアーリング・ハーランドがアントニオ・リュディガーと交錯。一度プレーは流されたものの、オンフィールド・レビューによってマンチェスター・シティにPKが与えられる。レアル・マドリードのサポーターが大ブーイングでプレッシャーをかけるなか、ハーランドが冷静にキックを成功。マンチェスター・シティが逆転弾を挙げた。

 45分にはマンチェスター・シティの高速カウンターがレアル・マドリードを脅かす。フリーキックをGKジャンルイジ・ドンナルンマがキャッチし、素早いスローイングで攻撃に転じる。ドクのスルーパスを受けたオライリーがゴール前に折り返すと、ハーランドが左足でシュート。GKクルトワが防いだセカンドボールをシェルキがダイレクトで振り抜くが、レアル・マドリードの守護神が連続セーブでピンチを救う。

 後半も序盤こそレアル・マドリードがチャンスを生み出すが、徐々にマンチェスター・シティが主導権を掌握。それでもシャビ・アロンソ監督はアルダ・ギュレルやブライム・ディアス、エンドリッキを投入し、反撃の糸口を作り出す。80分には右サイドでコーナーキックを得ると、ギュレルが左足でインスイングのクロスを蹴り入れる。ボールはGKドンナルンマの頭上を通過しながらファーで待つヴィニシウス・ジュニオールに繋がるが、体を倒して放ったシュートは枠を外れてしまう。

 攻勢を強めるレアル・マドリードは、85分にカレーラスが強引に左サイドを突破。体を投げ出しながらゴール前にクロスを送ると、飛び込んできたロドリゴが打点の高いヘディングで合わせる。だが、惜しくもシュートはクロスバーに直撃。マンチェスター・シティは直後にシステムを5バックに変更して守備を固めていく。

 結局、そのまま試合は2-1で終了し、マンチェスター・シティが勝利。ベンチスタートとなったキリアン・エンバペに出番は訪れす、レアル・マドリードは黒星を喫した。次節は来年1月20日に行われ、レアル・マドリードはホームでモナコ(フランス)と対戦。マンチェスター・シティはアウェイでボデ/グリムト(ノルウェー)と対戦する。

【スコア】
レアル・マドリード 1-2 マンチェスター・シティ

【得点者】
1-0 28分 ロドリゴ(レアル・マドリード)
1-1 35分 ニコ・オライリー(マンチェスター・シティ)
1-2 43分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)

【動画】ロドリゴが公式戦33試合ぶりのゴール!

●精神的問題で離脱中のバルサDFアラウホ、回復に向けイスラエル渡航か…復帰は年明け以降に?●攻撃陣の復帰と同時に守備陣に負傷者続出…頭を悩ますアルテタ監督「非常に危険な悪循環」●元教え子の敵将は“解任危機”?…ペップが持論「バルサとレアルは監督にとって最も過酷なクラブ」●リヴァプールOB、サラー外しの指揮官を支持「勝利を心から願っていた」●シャビ・アロンソ監督の“進退問題”浮上も…チュアメニは擁護「最終的にプレーするのは選手」