横浜FCは10日、トップチームスタッフ4名の退任を発表した。
今回退任が明かされたのは、竹内清弥コーチ、村井泰希GKコーチ、和氣昌平アナリスト、そしてかつて日本代表で10番を背負った中村俊輔コーチの4名。現在47歳の中村氏は、現役時代に横浜F・マリノス、レッジーナ、セルティック、エスパニョール、ジュビロ磐田、横浜FCで活躍した稀代のレフティー。2022シーズンをもって横浜FCで現役を引退すると、指導者の道を歩み始め、翌シーズンより同クラブでコーチを務めていた。
今シーズン、横浜FCは2025明治安田J1リーグの序盤戦から残留争いに巻き込まれ、7月には四方田修平前監督を解任。三浦文丈コーチに残留を託し、8月以降は回復の兆しを見せていたものの、最終的には9勝8分21敗の成績で終了。勝ち点「35」の獲得にとどまり、18位で1年でのJ2降格が決まっていた。
退任に際し、4名のコーチはクラブを通してそれぞれ次のようにコメントを発表している。
▼竹内清弥コーチ
「今シーズンもクラブを応援していただき誠にありがとうございました。J1残留という目標を達成できずにコーチとして責任を感じています。この度、2022シーズンから過ごした横浜FCから離れることを決めました。2度のJ1昇格を果たせたのは、共に戦ってくれた選手/スタッフ、クラブを応援していただいたサポーター、パートナー企業の皆様のおかげであり、私のサッカー人生の中でとても嬉しい瞬間でした。嬉しい時も悔しい時もありましたが、横浜FCで過ごした時間を糧に今後も頑張りたいと思います。4年間本当にありがとうございました。」
▼村井泰希GKコーチ
「今シーズンも横浜FCを応援していただき誠にありがとうございました。この度、15年間過ごした横浜FCから離れることになりました。選手時代から本当にお世話になったクラブでたくさんの想い出があるクラブです。ジュニアユース、トップチームでGKコーチもさせていただき、そこで出会ったすべての皆様のおかげで今の自分があります。今シーズンは目標であるJ1残留を果たすことはできませんでした。しかし、横浜FCは今後飛躍し、J1でタイトルを争うことができるクラブだと思います。横浜FCに関わるすべての皆様、15年間本当にありがとうございました。」
▼和氣昌平アナリスト
「横浜FCに関わるすべての皆様、今シーズンもクラブをご支援ご声援いただきありがとうございました。この度、今シーズンを持ちまして横浜FCから離れることになりました。2年間本当にありがとうございました。2年前未熟だった自分を受け入れてくれた横浜FCには大変に感謝しております。この2年間では昇格と降格を含め多くの事を経験させて頂きました。良い時もあれば苦しい時も多かった2年間でした。そんな中でも共に戦って下さったコーチングスタッフ、選手、サポーター、横浜FCに関わるすべての皆様に心から感謝しております。横浜FCの今後の更なる活躍と飛躍を心から願っております。2年間本当にありがとうございました」
▼中村俊輔コーチ
「まずは、今シーズンもクラブをご支援ご声援いただき誠にありがとうございました。コーチとしてJ1残留を果たせずにとても悔しい気持ちと、応援していただいている全ての皆様に申し訳ない思いです。この度6年半在籍した横浜FCを離れることを決断しました。私の中で熟考し、さまざまな思いや葛藤がありましたが指導者として、ひとりのサッカー人として新しい挑戦を求めた末に決めました。2019シーズンにオファーをいただき、そこから現役引退、私の引退試合の開催、指導者ライセンスの取得など、クラブに関わる全ての皆様の多大なるご協力に感謝申し上げます」
「選手としても指導者としても横浜FCではたくさんの想い出と貴重な経験をさせていただきました。横浜FCで過ごした素晴らしい時間は、私の今後の人生にとってかけがえのないものとなります。横浜FCは大きく飛躍できるクラブだとこの6年半で感じました。必ずJ1の舞台に戻り、J1で活躍するクラブになることを祈っています。共に戦ってくれた選手スタッフの皆様、どんな時でもクラブを応援してくれたサポーター、パートナー企業のみなさま、あたたかいご声援を本当にありがとうございました」
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