チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が9日に行われ、アタランタ(イタリア)とチェルシー(イングランド)が対戦した。
アタランタはリーグフェーズ第1節で昨季王者のパリ・サンジェルマン(フランス)に0-4と大敗を喫したものの、以降は3勝1分と無敗をキープ。現在はマルセイユ(フランス)を1-0、フランクフルト(ドイツ)を3-0で破って2連勝を飾っており、上位8位以内に入ってラウンド16へのストレートインも狙える状況だ。
対するチェルシーも、同じくここまでのリーグフェーズで3勝1分1敗を記録し、勝ち点「10」を獲得。第1節でバイエルン(ドイツ)に1-3と敗れたが、以降はベンフィカ(ポルトガル)を1-0、アヤックス(オランダ)を5-1で破って2連勝。カラバフ(アゼルバイジャン)とのドローを挟み、前節はホームでバルセロナ(スペイン)を3-0で粉砕した。
そんな両者によるゲームは、序盤の17分にラウル・ベッラノーヴァが負傷し、“古巣戦”となるダヴィデ・ザッパコスタを投入。アタランタとしては、予期せぬ交代カードを切らされる形となる。
試合は直後の25分に動いた。チェルシーは左コーナーキックを獲得すると、リース・ジェームズがショートで繋ぎ、ペドロ・ネト、エンソ・フェルナンデスと繋いで、再びR・ジェームズにボールが渡る。ボックス幅からグラウンダーのボールを折り返すと、最後はニアサイドに飛び込んだジョアン・ペドロがダイレクトで沈め、チェルシーが1点をリードして前半を終えた。
後半に入ると、立ち上がりの55分にアタランタが反撃に出る。敵陣中央やや右寄りの位置でマルテン・デ・ローンからのパスを受けたシャルル・デ・ケテラーレが、ドリブルで深い位置まで持ち運ぶ。右足で絶妙なクロスボールを送ると、最後はファーサイドのジャンルカ・スカマッカが頭で叩き込んだ。
試合はこのままでは終わらない。終盤に入った83分、アタランタは敵陣でファウルを受けた後、クイックで試合を再開させると、デ・ローンからのボールを受けたデ・ケテラーレがドリブルを開始。先制点のシーンと同じような位置から持ち運ぶと、今度は自ら右足一閃。狙い澄ました一撃を突き刺し、アタランタが逆転に成功した。
試合はこのままタイムアップ。この結果、アタランタがCLで3連勝を飾り、暫定ながらリーグフェーズ3位に浮上。これでラウンド16ストレートインも射程圏内となった。対するチェルシーは、前節の会心の勝利を連勝に繋げることはできず、今季CLで2敗目となった。
次節は2026年1月21日に行われ、アタランタはアスレティック・ビルバオ(スペイン)と、チェルシーはパフォス(キプロス)と、それぞれホームで対戦する。
【スコア】
アタランタ 2-1 チェルシー
【得点者】
0-1 25分 ジョアン・ペドロ(チェルシー)
1-1 55分 ジャンルカ・スカマッカ(アタランタ)
2-1 83分 シャルル・デ・ケテラーレ(アタランタ)