チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が9日に行われ、バルセロナ(スペイン)とフランクフルト(ドイツ)が対戦した。
ここまで5試合を消化したリーグフェーズで2勝1分2敗を記録し、勝ち点「7」の18位につけるバルセロナ。2014-15シーズン以来5度目の優勝を目指す同クラブは、直近のCL2試合で白星を逃しているものの、国内リーグ戦では6連勝中と好調を維持している。対するは、ここまで1勝1分3敗の28位フランクフルト。開幕戦以来の勝利へ向け、日本代表MF堂安律は右ウイングで先発した。
試合は序盤からバルセロナが主導権を握り、立ち上がりの10分に決定機を作り出す。敵陣内でのフリーキックでプレーが再開され、フェルミン・ロペスが左サイドに配球。アレハンドロ・バルデが縦にスルーパスを出すと、抜け出したハフィーニャがダイレクトでクロスを入れる。ゴール前で待つロベルト・レヴァンドフスキが合わせたものの、ハフィーニャがオフサイドと判定され、得点は認められなかった。
13分にはバルセロナがポゼッションでフランクフルトを押し込み、一度右サイドのラミン・ヤマルに展開。複数のマーカーを引きつけながらジュール・クンデにボールを下げると、エリック・ガルシアを経由して敵陣中央のジェラール・マルティンにパスが渡る。遠い位置から豪快に左足を振り抜き、強烈なシュートが枠内へ。しかし、GKミヒャエル・ツェッテラーのセーブに防がれてしまった。
そんななか、21分にフランクフルトがスコアを動かす。最終ラインに6枚を並べながら守備を固め、ドリブル突破を狙ったヤマルをナサニエル・ブラウンがストップ。自陣左サイドでのボール奪取からドリブルで運び、次々とバルセロナのプレスを剥がしていく。ハーフウェイラインまで進んだタイミングでスルーパスを送ると、ハイラインの裏に抜けたアンスガー・クナウフがボックス内に侵入。左足で流し込んで先制点を挙げた。
一方のバルセロナも、50分にゲームを振り出しへと戻す。テンポの良いパスワークでフランクフルトを翻弄し、守備ブロックを揺さぶるように左サイドへと展開。G・マルティンが途中出場のマーカス・ラッシュフォードに散らし、右足に持ち替えながらインスイングのクロスを蹴り入れる。鋭いボールに飛び込んできたクンデがヘディングで合わせ、後半開始早々の同点弾をマークした。
さらに3分後、バルセロナが右サイドでコーナーキックを獲得。ラッシュフォードがショートパスでのリスタートを選択し、ペドリがヤマルにボールを下げる。ペナルティエリア左角付近からダイレクトでクロスを送ると、ファーで待つクンデがヘディング。滞空時間の長いボールを頭で押し込み、ホームチームが逆転に成功した。
その後は89分に堂安がピッチを退き、そのまま試合は2-1で終了。バルセロナが『カンプ・ノウ』で逆転勝利を収めた。次節は来年1月21日に行われ、バルセロナはアウェイでスラヴィア・プラハ(チェコ)と対戦。フランクフルトはアウェイでカラバフ(アゼルバイジャン)と対戦する。
【スコア】
バルセロナ 2-1 フランクフルト
【得点者】
0-1 21分 アンスガー・クナウフ(フランクフルト)
1-1 50分 ジュール・クンデ(バルセロナ)
2-1 53分 ジュール・クンデ(バルセロナ)