公式戦7連勝から2連敗と一転…シメオネ監督、“内弁慶気質”脱却のカギは「すべては決定力にかかっている」

 アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)第6節PSV戦に向けた前日会見に出席した。8日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 公式戦7連勝で12月に突入したものの、2日に行われた、前倒し開催分のラ・リーガ第19節でバルセロナに1-3で敗れたアトレティコ・マドリード。立て続けに、“ラ・カテドラル(大聖堂)”と畏怖される、『サン・マメス』に乗り込んだ、6日の第15節アスレティック・ビルバオ戦でも0-1と黒星。絶好調から一転、2連敗を喫している。

 そんななかで8日、前日会見に出席したシメオネ監督は、「これまでと同じ調子で、継続していく必要がある。(バルセロナとビルバオで)良い戦いを示したけど、勝利は逃してしまった。勝つこともあれば、負けることもあるんだ。次の試合に集中しよう」と披瀝。また、連敗中のチームについては、「連戦に慣れている選手たちだ。やり方は、いくつかある。確かに、正しいやり方をしても勝てる保証はないけど、間違ったやり方をすれば確実に負ける」と悪い流れの断ち切り方は知っていると語った。

 アウェイ3連戦の3試合目となるPSV戦。またしても“内弁慶気質”が垣間見えつつあるが、シメオネ監督は「結果だけを見れば、良いものとは言えないだろう。でも、アウェイでの試合なら、(第3節)エスパニョール戦以降は良かったはずだ。勝てなかったのは、決定力不足が原因。14年間のなかで、アウェイでも当然勝ってきた。今は、忍耐力が必要だ。勝つときもあれば、勝てないときもある」と反駁した。

 さらに、「決定力が欠けている。アウェイで試合を優位に進めるためには、それが重要なんだ」と改めて語った“チョロ”は、「相手はタフで勇敢、あらゆる局面に対応できるバリエーションを持ち、リヴァプールやナポリを相手にそれを証明した」と対戦相手に触れつつ、「すべては、決定力にかかっている。ここまでの内容は良かったと思う。ベティス戦では早々にリードを奪えた。ヘタフェ戦ではチャンスを決めきれずに複雑にしてしまったが、オウンゴールが味方してくれた。アウェイの試合は、ホームとなる相手は勢いづくから、より強いスタートを切らなければならない」と心得を述べている。

 連敗ストップと、8位以内確保のために勝利が欲しいアトレティコ。注目の一戦は、日本時間10日の午前5時にキックオフを迎える。

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