奈良の小田切道治監督が今季限りで退任、来季はJ3降格の山口を指揮「観ている人の心を動かせるようなサッカーを」

 奈良クラブは8日、小田切道治監督が今シーズン限りで退任することを発表した。なお、同日にレノファ山口FCが小田切監督の新監督就任を発表している。

 現在47歳の小田切監督は、現役引退後にカターレ富山で指導者の道を歩むことに。2022年に監督に就任すると、2024シーズンは明治安田J3リーグで3位となると、J2昇格プレーオフを制していた。

 今シーズンは富山で指揮を執っていたものの、成績が伴わずに5月に解任。6月から奈良で指揮を執ると、チームは昇格争いを繰り広げる中で思うように勝ち点を積み上げられず9位でフィニッシュ。J2昇格の望みを絶たれていた。

 小田切監督は奈良を通じてコメントしている。

「奈良クラブを支えてくださる全ての皆様へ。今シーズンをもって退任することになりました。J2昇格プレーオフ進出という目標のため、強い覚悟と責任で臨みましたが、目標達成できなかった事、すべての責任は自分にあると感じております。心よりお詫び申し上げます」

「奈良クラブを支えていただいたファン、サポーター、そしてパートナー企業の皆様、ボランティアの皆様、大変感謝しております。本当にありがとうございました。ロートフィールドで多くの喜びを分かち合う事ができとても素晴らしい時間でした。そしてどんな時も自分を信じて一緒闘ってくれた、選手の皆さん、スタッフの皆さん本当にありがとうございました。ここで得た経験と学びを胸に、次のステージでもサッカーに情熱を注ぎたいと思います。奈良クラブの今後のご活躍を心より応援しております。本当にありがとうございました」

 新たに就任する山口は、今シーズンは明治安田J2リーグを戦っていたが、最終節まで降格圏に位置。奇跡的な残留を目指して最終節では昇格を争っていたRB大宮アルディージャに勝利したものの、19位に終わりJ3降格が決定。中山元気監督の退任が発表されていた。

 明治安田J2・J3百年構想リーグから山口で指揮を執る小田切監督は「レノファ山口FCに関わる全ての皆様、初めまして。このたびレノファ山口FCの監督に就任することになりました、小田切道治です。地域社会とのつながりを大切にしているクラブであり、ファン・サポーターの情熱に強く魅力を感じています。クラブに関わるすべての皆さまの期待に応えられるよう、選手、スタッフとともに日々全力で取り組んでまいります。攻守においてアグレッシブで、観ている人の心を動かせるようなサッカーを展開できるよう努力していきます。維新みらいふスタジアムを、街を、そしてクラブを、皆さんと共にさらに盛り上げていきたいと思っています。これからも、変わらぬご支援、熱いご声援どうぞよろしくお願いいたします」とクラブを通じてコメントしている。

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