C・パレス指揮官、躍動する左WBをイングランド代表に推薦「W杯メンバーの選考対象になれる」

 クリスタル・パレスは7日、プレミアリーグ第15節でフルアムの本拠地『クレイヴン・コテージ』に乗り込み、2-1で勝利をもぎ取った。試合後、クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督が、左ウイングバック(WB)として活躍するイングランド人DFタイリック・ミッチェルを称賛した。イギリスメディア『スカイスポーツ』が同日、同監督のコメントを伝えている。

 試合は前半の20分、左サイド高い位置でボールを持ったミッチェルが時間を作ると、同代表DFマルク・グエイ、同代表MFアダム・ウォートンと繋ぎ、最後はボールを引き取った同FWエディ・エンケティアが右足でシュートを沈める。クリスタル・パレスが先手を取ったものの、38分には中央を破られ、ウェールズ代表FWハリー・ウィルソンに同点ゴールを奪われる。1-1で終盤へ向かったが、87分には左コーナーキックからグエイが決勝ゴールを奪い、クリスタル・パレスが2-1で勝利。クリスタル・パレスはアウェイゲームの2連戦を連勝で飾った。

 試合後、グラスナー監督は、左WBとして今季ここまで公式戦20試合のピッチに立っているミッチェルを称賛。「彼のプレーには本当に感銘を受けた」と語ると、「試合後、彼には直接伝えたのだが、このままのプレーを続けていけば、ワールドカップに臨むイングランド代表のメンバーの選考対象になることは間違いない」と太鼓判を押す。その理由については、次のような言葉で説明した。

「彼は守備面では間違いなく素晴らしい選手だが、それだけではない。私に言わせれば、今日のような背後へのボールへの反応、より優れた判断力など、たくさんの素晴らしい能力を持っている。今の彼は、非常に高いレベルでプレーしているんだ」

 なお、ミッチェルはガレス・サウスゲート元監督体制の2022年3月にイングランド代表に初招集され、2キャップを刻んだが、以降は“スリーライオンズ”とは縁のないキャリアとなっている。

 現在、イングランド代表の左サイドバックは、アーセナルに所属するマイルズ・ルイス・スケリー、マンチェスター・シティに所属するニコ・オライリー、トッテナム・ホットスパーに所属するジェド・スペンスらが務めており、ニューカッスルのティノ・リヴラメントやチェルシーのリース・ジェームズら、右サイドを主戦場とする選手が起用されることもある。グラスナー監督から“推薦”を受けたミッチェルは、このままハイパフォーマンスを続け、来年3月に約4年ぶりの代表復帰を果たすことはできるだろうか。

【ハイライト動画】パレスは終盤のグエイ弾でフルアムを下す

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