クリスタル・パレスが“難敵”フルアム撃破! チェルシーを抜いて4位浮上…鎌田大地はフル出場

 プレミアリーグ第15節が7日に行われ、フルアムとクリスタル・パレスが対戦した。

 昨シーズンのFAカップ覇者であるクリスタル・パレスは、今シーズンも安定した戦いを見せており、前節終了時点で6勝5分3敗・勝ち点「23」の5位につけている。在籍2年目の日本代表MF鎌田大地は12試合連続スタメン出場中。ボランチの主軸として攻守に渡って存在感を放ち、チームを牽引している。今節は前節マンチェスター・シティと熾烈な撃ち合いを演じたフルアムと対戦する。

 敵地『クレイヴン・コテージ』に乗り込んだクリスタル・パレスは、序盤にセットプレーからのピンチを立て続けに凌ぐと、20分に見事な連携から先制に成功する。アダム・ウォートンが左サイド敵陣深くへ大きく展開したところからタイリック・ミッチェル、マルク・グエイと繋ぎ、ウォートンのダイレクトパスを受けたエディ・エンケティアがボックス内左からゴール右下隅へ狙い澄ましたシュートを沈めた。

 ビハインドを負ったフルアムは失点から4分後、サンデル・ベルゲのパスを受けたエミール・スミス・ロウが抜群のファーストタッチでボックス内へ抜け出したが、左足のシュートはGKディーン・ヘンダーソンが好セーブ。その後も押し気味に試合を進めると、38分にはボックス手前中央でアレックス・イウォビの縦パスを受けたハリー・ウィルソンがラウル・ヒメネスとのワンツーから左足アウトサイドでシュートを放つと、これがゴール左隅に吸い込まれ同点とした。

 後半開始早々の53分、ヨアキム・アンデルセンの鋭い縦パスを起点にスミス・ロウがボールを収めて左サイドへ展開し、サムエル・チュクウェゼがクロスを供給。イウォビのヘディングシュートがポストに当たったこぼれ球をスミス・ロウが押し込みネットを揺らす。フルアムが逆転かと思われたが、VARによる確認の結果オフサイドがあったとして得点は取り消された。

 その後はこう着状態が続く。逆転を目指すフルアムは攻撃的なカードを切りつつ、ボール保持率でも上回るが、最終局面で相手ブロックの攻略に苦戦。一方、クリスタル・パレスはオフサイドを取られるシーンが多く、なかなか前線で時間を作ることができない。86分には中央でボールを受けた鎌田が左サイドのスペースへ大きく展開し、走り込んだミッチェルのクロスにクリスタントゥス・ウチェが飛び込んだが、GKベルント・レノの好セーブに阻まれた。

 それでも直後の87分、ジェレミ・ピノの左CKにグエイが打点の高いヘディングで合わせ、土壇場で勝ち越しに成功。試合は1-2で終了し、連勝したクリスタル・パレスがチェルシーを抜いて4位に浮上した。次節、フルアムは13日にアウェイでバーンリー、クリスタル・パレスは14日にホームでマンチェスター・シティと対戦する。

【スコア】
フルアム 1-2 クリスタル・パレス

【得点者】
0-1 20分 エディ・エンケティア(クリスタル・パレス)
1-1 38分 ハリー・ウィルソン(フルアム)
1-2 87分 マルク・グエイ(クリスタル・パレス)

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