プレミアリーグ第15節が行われ、アストン・ヴィラとアーセナルが対戦した。
アストン・ヴィラは開幕からリーグ戦5試合未勝利とつまづいたものの、現在は4連勝中と好調を維持。勝ち点を「28」に伸ばし、順位も3位まで上げてきた。対するアーセナルも序盤のリヴァプール戦で敗戦を喫したが、盤石の戦いを見せており、プレミアリーグを走っている。
首位アーセナルを「6」ポイント差で追うアストン・ヴィラは、前節からスタメン2枚を入れ替えてこの一戦に臨むことに。ゴールマウスには守護神エミリアーノ・マルティネスが戻って来ている。守備陣に離脱者が続くアーセナルは、DFラインに右からベン・ホワイト、ユリエン・ティンバー、ピエロ・インカピエ、リッカルド・カラフィオーリを起用。状態を危ぶまれたデクラン・ライスもスタメンに名を連ねた。
試合は開始10分、アストン・ヴィラにビッグチャンスが訪れる。背後に抜け出したオリー・ワトキンスがアーセナルDF陣を交わし、ペナルティーエリア内に侵入する。しかし最後のところでGKダビド・ラヤが素早い反応でゴールを死守。28分には左サイドからのクロスが流れ、ボールはマティ・キャッシュのもとへ。シュートを放ったが、守備に戻ったライスが体を張ったブロックで対抗する。
ホーム『ヴィラ・パーク』の声援を受けるアストン・ヴィラのペースで時計の針が進むと、36分に試合の均衡が破れる。パウ・トーレスのアーリークロスが逆サイドまでいくと、そこにキャッシュが走り込み、ダイレクトシュート。鋭いシュートはネットを揺らした。
一方のアーセナルは右サイドを突破したブカヨ・サカがマイナスのクロスを送り、ホワイトがダイレクトシュートを打つが、GKの正面に飛んでしまう。その後もライスが高い位置でボールを奪い、そのままフィニッシュまで持ち込むも、同点とはならず。アストン・ヴィラの1点リードで試合を折り返す。
ビハインドを背負ったアーセナルはハーフタイムに2枚替えを敢行。エベレチ・エゼとミケル・メリーノを下げ、レアンドロ・トロサールとヴィクトル・ギェケレシュを投入する。すると52分、そのトロサールがいきなり結果を出すことに。サカからのグラウンダーのクロスに合わせ、試合を振り出しに戻す。69分には主将のマルティン・ウーデゴーアが強烈なミドルシュートを打つが、これをGKのE・マルティネスが腕を伸ばしきり、スーパーセーブ。対するアストン・ヴィラは78分、ドニエル・マレンが決定機を生かせず、勝ち越しとはならない。
試合も終盤に入り、お互いプレスをかけ続け勝ち点「3」を目指すと、後半アディショナルタイムに劇的なドラマ。ゴール前の混戦からエミリアーノ・ブエンディアが押し込み、アストン・ヴィラが勝ち越しに成功。このまま試合終了となり、ホームのアストン・ヴィラが2-1で勝利を収めた。
この後アストン・ヴィラは、11日にUEFAヨーロッパリーグでバーセルと対戦した後、14日に敵地でウェストハムとの一戦に。アーセナルは10日にUEFAチャンピオンズリーグでクラブ・ブルッヘと戦い、13日にはリーグ戦でウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦する。
【スコア】
アストン・ヴィラ 2-1 アーセナル
【得点者】
1-0 36分 マティ・キャッシュ(アストン・ヴィラ)
1-1 52分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
2-1 90+5分 エミリアーノ・ブエンディア(アストン・ヴィラ)
【動画】アストン・ヴィラの先制点!