クラブ初のJ2昇格も…八戸、石﨑信弘監督の退任を発表「家庭の事情により」

 ヴァンラーレ八戸は6日、石﨑信弘監督がトップチーム監督を退任することを発表した。

 現在67歳の石﨑監督は現役時代に活躍した東芝(北海道コンサドーレ札幌の前身クラブ)で指導者キャリアを始めた後は、大分トリニータや川崎フロンターレ、柏レイソルや北海道コンサドーレ札幌、モンテディオ山形、テゲバジャーロ宮崎、藤枝MYFC、カターレ富山などでの指揮を経て、2023シーズンにヴァンラーレ八戸の監督に就任した。

 そして、3年目となった今シーズンは2025明治安田J3リーグを21勝9分け8敗、勝ち点「72」の2位で終え、クラブ史上初となるJ2昇格に導いた。しかし、今年9月には家庭の事情により、チーム活動から離脱することもあり、クラブからは引き続き現行の体制にて残りのシーズンを戦うことを考えているものの、状況次第では、石﨑監督が指揮を執れない試合が出てくることが想定されることも発表されていた。

 そんななか、退任が決定した石﨑監督は八戸のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「この度、ヴァンラーレ八戸の監督を退任する事を決断いたしました。クラブの悲願であったJ2昇格を果たし、新たなステージへ向かうこのタイミングで自分がチームを離れるのは大変心苦しい思いです。それでも家庭の事情により生活環境を変える必要があり、熟考の末、この決断に至りました」

「就任以来、選手.スタッフとともに日々努力を重ね、スポンサー、サポーターの皆さまの力強い後押しのお陰で、ここまでチームを前進させる事が出来ました。支えて下さった全ての方々に心から感謝しています。J2という新たな舞台に挑むチームが、より大きな飛躍を遂げる事を心より願っています。3年間という間ではありましたが、本当にありがとうございました」

 また、代表取締役社長を務める下平賢吾氏も以下のようにコメントを発表している。

「まず初めに、クラブを代表して石﨑監督へ、心からの感謝を伝えたいと思います。3年間、一切のブレなくトレーニングを実行し、試合終盤でも相手チームを圧倒する運動量と選手の組織への献身力は、石﨑監督のマネジメントによるものでした。その選手の姿は、観る者を感動させてくれました。一人の人間としても、ヴァンラーレ八戸に関わる全ての皆様と誠実に向き合ってくれました」

「引き続きチームを率いていただきたいというクラブの総意でした。それが叶わないことは非常に残念ですが、石﨑監督の意思を尊重することとなりました。石﨑監督が成長させたチームをさらに成長させなければなりません。全緑で取組み体制を整えて新たなステージに臨むことをお約束致します。『この街にはヴァンラーレ八戸がある』皆様が誇れるクラブへ 皆様と共にこれからも歩んで参りますので変わらぬご支援・ご協力お願い申し上げます」

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