NEXCO東日本は2025年12月3日、東北道の古川IC(宮城県大崎市)付近で進めていた地吹雪による事故防止対策が完了したと発表しました。
衝撃を与えた「ホワイトアウト事故」から間もなく5年
NEXCO東日本は2025年12月3日、東北道の古川IC(宮城県大崎市)付近で進めていた地吹雪による事故防止対策が完了したと発表しました。
古川IC付近では2021年1月19日、地吹雪による視界不良で約140台もの車両が関係する多重事故が発生。この年から安全対策施設の設置などが進められるとともに、警察など関係機関も多重事故を想定した防災訓練などを進めてきました。
実施された主な対策は次の通り。
・柵高2.3mの既設防雪柵を4.0mに嵩上げ。総延長約3.4km。
・中央分離帯に設置されている既設の自発光視線誘導灯に加え、路肩にも自発光視線誘導灯を追加設置。総延長約5.6km。
・中央分離帯に大型視線誘導板を新設。総延長約3.0km。
・気象警戒情報板4基の配置を見直し、適切な箇所から視程不良時の注意喚起ができるよう改善。
嵩上げされた防雪柵は高く、工事現場の矢板壁が連続するかのような光景となっています。
ちなみに、2021年の事故は1人が死亡し、重軽傷者が多数発生。現場は通行止めとなり、事故発生から約13時間で解除されました。
関連リンク
