セルティックは3日、マーティン・オニール暫定監督の退任と、フランス人指揮官のウィルフリード・ナンシー氏の新監督就任を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
前田大然、旗手怜央、山田新、稲村隼翔らが在籍しているセルティックでは、2023年夏からブレンダン・ロジャーズ前監督が指揮を執っていたものの、10月28日に辞任の申し出を受けたことで退任したことが発表され、同時に新たな正式監督の選任手続きを進めている中でオニール氏が暫定監督を務めることが明らかになっていた。
2000-01シーズンから2004-05までセルティックを率いた経験があるオニール氏にとっては約20年ぶりの復帰となり、2019年1月〜6月までノッティンガム・フォレストで短期監督を務めて以来の監督業にもなったが、公式戦8試合を戦って7勝(1敗)という好成績を残した。
なお、ロジャーズ前監督退任時は首位ハーツとの勝ち点差が「8」となっていたなか、3日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第15節のダンディー戦で前田のヘディング弾が決勝点となり、1-0で勝利を収めたことで、1試合消化試合数が少ない状況ながら、首位ハーツと勝ち点「32」で並んで正式監督にバトンを繋ぐこととなった。
同試合終了後、セルティックはダンディー戦がオニール暫定監督の最後の試合となったことに加えて、コロンバス・クルー(メジャーリーグ・サッカー/MLS)の指揮官を務めていたナンシー監督を新監督に招へいし、2年半契約を締結したことを明らかにした。
退任となるオニール暫定監督はダンディー戦後に「受けた歓迎は素晴らしかった。スタッフは素晴らしい働きをしてくれたけど、試合というのはやはり選手がすべてだ。彼らは試合に出て勝利を収めてきた。ケガ人も何人か出てしまったが、選手たちは毎回全力を尽くしてくれた。この5週間は人生最高の時間だった。決して忘れられない5、6週間になった」と感謝を口にした。
また、4日から指揮を執るナンシー新監督は「セルティックの監督に任命され、とても嬉しく思っている。私自身と家族にとって、この上ない名誉だ」と語りながら、次のように意気込みを語った。
「まず初めにこの数週間、チームのために尽力してくれたマーティン・オニールとショーン・マロニーに感謝の意を示したいと思う。彼らの仕事ぶりは素晴らしく、長年にわたってクラブに多大な貢献をしてきた。私と同じようにファンの皆さんもこの間に成し遂げた素晴らしい仕事ぶりを高く評価していると思う。彼らには心からの敬意と感謝の気持ちを抱いている。近いうちに2人に会って、個人的に感謝の意を伝えたいと思う」
「これからこの素晴らしい仕事を引き継いでクラブを前進させるのが私の使命だ。この素晴らしい組織の一員として歩み始めるのが待ちきれない。セルティックは世界屈指のサッカークラブであり、真の雰囲気と情熱、そして高い基準と高い要求水準を持ち合わせている。私はその準備ができている」
「セルティックの歴史と価値観を熟知しており、この旅路で私に何が求められているかも理解している。セルティックが多くの人にとってどのような意味を持つのかも知っている。私の最大の目標はシンプルなことで、ファンの皆さんが誇りに思える、強く、エキサイティングで、攻撃的で、勝利を収めるチームを作ることだ。ファンの皆さんに会えることを楽しみにしているし、共に素晴らしい瞬間を過ごせたらと思っている」
【ハイライト動画】前田大然の決勝点でオニール暫定体制最終戦も白星!
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