来年のW杯でVARの適用範囲が拡大の可能性?…FIFAがCK判定への導入計画を推進か

 来年6月に開幕するFIFAワールドカップ26でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の適用範囲が拡大される可能性があるようだ。2日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 明白かつ重大な判定ミスを避けるべく、得点やPK、警告退場などの事象においてピッチ上の審判員をサポートするVAR。世界各国のリーグや国際舞台でも導入され、主審がピッチ脇のモニターで事象の確認を行うオンフィールド・レビューはもはやお馴染みの光景となっている。

 この度『BBC』が報じたところによると、国際サッカー連盟(FIFA)は来年夏にアメリカ、メキシコ、カナダの3カ国で共催されるFIFAワールドカップ26に向けて、コーナーキック(CK)の判定にVARを導入する計画を推進しているようだ。競技規則を定める国際サッカー評議会の10月の会合にてこの提案は否決されたが、来年1月に開催される次回の会合でさらに議論される予定だという。

 FIFAの審判長を務めるピエルルイジ・コリーナ氏は、EURO2016決勝戦での事象を例に挙げつつ、VARプロトコルの広範な見直しの一環としてのCK判定への導入に賛同しているとのこと。この試合では誤ったハンドの判定からポルトガル代表に絶好の位置でのフリーキック(FK)が与えられ、ラファエル・ゲレイロ(現:バイエルン)のキックがクロスバーに直撃するという、得点寸前の事象が発生していた。

 一方、国内リーグの関係者はVARの使用拡大によって試合に大幅な遅延が発生することを懸念しており、CK判定へのVAR導入には否定的な模様。迅速な判定を下すためには十分な数のカメラを適切な場所に配置することが必要不可欠だが、とりわけ下部リーグにとってはハードルが高く、リソース面の課題も指摘されているようだ。

 日本代表の飛躍にも期待がかかるFIFAワールドカップ26だが、CKもVARの適用範囲に含まれることとなるのだろうか。

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