東京都は2025年3月18日、練馬区で計画している「補助133号線(向山)」の道路建設事業について、同日に認可を取得し事業着手すると発表しました。
旧「としまえん」をかすめる都市計画道路
東京都第四建設事務所は2025年12月、前月に練馬区で開催した「補助第133号線(向山)」の用地説明会の資料を公開しました。
補助第133号線は環七通りと環八通りの中間を通る南北道路で、世田谷区から板橋区に至る約16kmの計画。ただし現時点では一部しか開通していません。その開通済み箇所の一つが練馬区内、西武池袋線の中村橋駅東側で目白通りと千川通りを結ぶ415mの区間です。
同区間は2008年に開通し、2025年3月、さらに目白通りから北、都道443号(南田中町旭町線)までの1240mの延伸事業が認可され、用地確保の準備が進められていました。終点は都営大江戸線の練馬春日町駅付近となります。
延伸区間は中村橋駅付近と同様、車道2車線、両側に歩道と自転車通行空間を備えた幅員16mの道路となります。閑静な住宅街を貫き、「としまえん」跡地の一部に整備された「練馬城址公園」の外縁に沿って豊島園通りを越え、都道443号にT字路で接続するまでの走行イメージ動画も公開されています。
この区間の事業期間は2036年度までとされています。
なお、補助133号線のうち、中村橋付近の開通済み千川通りから南側、新青梅街道までの区間は2017年に事業化済み。ここは中村橋と鷺ノ宮、阿佐ヶ谷をつなぐ中杉通りを一部バイパス、一部拡幅する形で整備します。
補助133号線は開通区間が細切れなため、環七通りおよび環八通りの交通を分担する本来の目的にはほど遠い状況ですが、主要な幹線道路とつながっていくことで、その機能を高めていくかもしれません。
関連リンク
