乗りものニュースでは読者アンケートを実施。鉄道の「乗り換えにくい駅」に関して意見を募集したところ、「乗り換えのしにくさ」として共通するポイントがありました。
遠い・高低差・バラバラを併せ持つ“ダンジョン駅”
「乗りものニュース」では、2025年11月7日(金)から11月20日(木)にかけて、読者アンケートを実施。鉄道の「乗り換えやすい駅」や「乗り換えにくい駅」などについて意見を募集しました。
今回は地域を限定しておらず、全国の「乗り換えにくい駅」について多様な意見が集まりました。そうしたなかでも、多くの人が挙げて得票数上位トップ5となったのは、次の駅です。
・第5位(6票):「秋津駅・新秋津駅(西武池袋線・JR武蔵野線)」
・第4位(7票):「新宿駅・西武新宿駅(JR・京王・小田急・東京メトロ・都営地下鉄・西武新宿線)」
・第3位(8票):「渋谷駅(JR・東急・東京メトロ・京王)」
・第2位(11票):「武蔵小杉駅(JR南武線・横須賀線・東急東横線)」
・第1位(20票):「東京駅(JR東日本)」
秋津・新秋津、新宿・西武新宿や、武蔵小杉のJR横須賀線と東急東横線の乗り換え、または東京駅のJR京葉線などは、駅そのものが大きく離れているケースです。そうでなくても、多くの路線が集まる大ターミナルについて「改札と改札が遠い上に、高低差が激しい」「まさにダンジョン」(50代・男性・渋谷駅)といった声も。特に新宿駅と渋谷駅は常に工事中であるため、定期的に経路が変わることも乗り換えの難しさにつながっているようです。
「ホームとホームが離れすぎている」(50代・男性・武蔵小杉駅)
「歩くエスカレーターが必要な程、乗り換えに時間がかかる」(50代・女性・東京駅)
ほかにも、巨大ターミナル駅には次のような意見が集まりました。
・池袋駅:「バラバラで各駅の間隔も割と離れている、JRや東武線、西武線の乗客導線やそれらの両側の百貨店群との利用客導線と重なり移動しにくい」(60代・男性)
・名古屋駅:「駅舎がそれぞれ別の所にあるため乗り換えに時間を要する為。また、バリアフリー対応の改札口もかなり限られる」(20代・男性)
・梅田駅ほか:「各線の方角がバラバラな上、鉄道と関係ない導線が多すぎる上案内が少なく、阪急と阪神の間になるとOsaka Metro各線の東梅田、西梅田駅が混じるため」(50代・男性)
商業施設と一体化している駅は、駅利用者と別の方向へ向かう導線が交錯しがちで、それが“移動のしづらさ”につながるのかもしれません。なお。関西を代表する“ダンジョン駅”である梅田駅は、名称が異なる7駅が集結している点も混乱の要因となっています。
また、次のような駅も乗り換えづらいようです。
・大曽根駅:「どちらも高架駅にも関わらずいったん地上におり、なおかつ階段で上り直さねばならない」(60代・男性・大曽根駅)
駅構造の観点では、エレベーターやエスカレーターがなく、階段移動を強いられる駅も票を集める傾向にありました。
●アンケート実施概要
・調査機期間:2025年11月7日(金)12時ごろから11月20日(木)14時ごろまで
・調査方法:Googleフォームを利用しての調査
・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど
・有効回答数:115
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