ナニソレ!? 「物理的に座れなくする」鉄道用シートを新開発! “車掌レス”実現できます!? ここまで進んだ驚きの「自動化」

「シートメ-カーなんですけど、『座れないシート』を作っちゃいました」と紹介された鉄道車両用シートが、鉄道技術展2025でお披露目されました。

「座れない座席」ってなんだ!?

 千葉市の幕張メッセで2025年11月26日~29日に開催の「鉄道技術展2025」では、特急車両やグリーン車の座席を出展しているブースがありました。そこで説明員から、「シートメ-カーなんですけど、『座れないシート』を作っちゃいました」と紹介されたものがあります。

 ここは「コイト電工」のブース。照明器具やLED表示板などで知られる同社ですが、実は鉄道車両のシートの開発から製造までを手掛けています。たとえば、ロングシートとクロスシートをボタン一つで切り替えられる「L/Cカー」のシートなどに定評があります。

「座れないシート」は、背もたれの表皮の一部が前方へスライドして屈曲し、三角形の出っ張りを作るため、座りにくくなっているというもの。これはグリーン車などへの想定しているものです。

 表皮がスライドした部分には、「座席指定券を購入してからご利用ください」との注意書きが。つまり、指定券などを持っていない人が不正利用するのを防止するための仕組みです。

 指定券情報などを一括管理し、発券情報区間では背もたれが正しい位置になりますが、その区間を過ぎると自動で背もたれが屈曲。「物理的に座れない構造で『完全車掌レス』を実現」とアピールしていました。

●「すぐクレームになること」を回避する新技術

 その傍らには、開発中という「座ぶとん濡れ検知機能」のデモ用シートもありました。前に座っていた人が飲み物などをこぼし、座席が濡れているのを検知して、前出した指定券情報などの管理画面に表示。座布団カバーの交換などの対応を柔軟に行えるのがメリットだといいます。

「シートが濡れている!というのはクレームになりやすいそうで、これを見た鉄道事業者さんからは、すぐにでも量産してほしい、との声をいただいています」(コイト電工の担当者)

●「座席の自動回転」の前に「アレを自動格納」

 このほかにも、座席背面のシートテーブルを自動で格納し、座席を回転させて向きを変えるまでをボタン一つで行えるというシートも展示していました。

 これも、列車の折り返し準備の作業を容易にする仕組みだそう。座席の回転を集中制御する機構はすでにあるものの、シートテーブルが開いた状態の場合は、巡回したスタッフが手で格納したうえで回転させていたといいます。

 一連の技術は、鉄道オペレーションの人手不足と省人化を見据えています。今後ますます、驚くようなアイデアが生まれるかもしれません。

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