蟬川泰果はエースパター再投入で『64』 逆転賞金王戴冠も視野に「優勝すればチャンスはある」

<カシオワールドオープン 3日目◇29日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7375ヤード・パー72>

現在賞金ランキング3位の蟬川泰果が今季2勝目に向けて前進した。17位で迎えたこの日、ボギーなしの8バーディを奪い「64」をマーク。首位に2打差のトータル14アンダー・3位タイで最終日に進んだ。
「チャンスホールでしっかり取れた」と振り返る前半は、1番で3メートルを沈めてバーディ発進。続く4、5、7番でもいずれも3メートル以内を沈め、スコアを4つ伸ばして折り返した。後半は「出だしは少しもったいない場面がありましたが、上がり6ホールで3つ伸ばせたので、ショットもパッティングも良かったと思います」と手応え十分。18ホールを通して好調ぶりを示した。

その日のフィーリングでクラブを替えることが多い蟬川は、この日の朝、パターを替えて臨んだ。「最近パッティングでもう少し決めきれたな、とか、もう少しフィーリングよく打てたなっていう場面が多かった。それで過去4勝していた元エースパターに戻して、すごくきょうは良かったかなと思います」。

今季初優勝となった6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」から、3試合前の「三井住友VISA太平洋マスターズ」までは『PLD ミルド OSLO 3』を使用。先週の「ダンロップフェニックス」ではカスタムモデルの『OSLO 3』に替え、今大会の初日まで使い続けていた。

しかし、「パッティングが気持ちよく打てなかった」こともあり、この日は朝の練習グリーンで、昨年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を制した際に使用していた『PLD ミルド ANSER』を試し、好感触を得た。「自分が納得できるものを使いたい」と、スタート30分前にスイッチを決断。パット数は2日目こそ31回だったが、この日は26回と改善され、好スコアにつながった。

今シーズンも今大会を含めて残り2試合。賞金王争いはラストスパートに入っている。現在賞金ランク1位に立つのは1億1469万1916円を積み上げている金子駆大で、7749万4786円の蟬川との差は3719万7130円となっている。

今大会の優勝賞金額は3600万円。最終戦の優勝賞金は4000万円であることから、大会終了後、さらに約300万円の差をつけられてしまうと、蟬川の逆転賞金王の可能性がなくなる。それを阻止するためにも、今週か来週で優勝することが最低条件となるが、3日目終了時点で首位に2打差。もしここで優勝ができれば、金子の獲得賞金加算にもよるが、来週の最終戦でトップ10入りでも蝉川が王者になる可能性がでてくる。

「今週で決められないようにというか、まだ優勝すればチャンスはあると思うので、少しでも賞金王争いを面白くできるように、あすも全力で頑張ります」と、強い眼差しを見せた。

なお、今大会の予選ラウンド終了時点で賞金王の可能性が残っているのは、賞金ランク28位(ソン・ヨンハン)までの18名。12位の佐藤大平までは今週か来週のどちらかの優勝が必要で、16位の木下稜介以降は2連勝が必要となる。(文・高木彩音)

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