日本でもお馴染みのインスタントラーメン。お隣の韓国でも店頭でこれを食べますが、日本よりもスタイルが少し異なります。その提供方法を見てきました。
袋麺を店頭で食べるのが韓国流
日本でもお馴染みのインスタントラーメン。我が国では、コンビニなどの店頭でお湯を入れて、イートインコーナーなどでその場で食べることも多いかもしれません。お隣の韓国でも店頭でインスタントラーメンを食べますが、日本よりもスタイルが少し異なります。
韓国では袋麺専用のラーメン自動調理機が普及しており、これによって店頭で袋麺をセルフで調理して食べることができ、インスタントラーメンが外食文化のひとつとして普及しています。
もっとも多いのはコンビニエンスストアで、店頭に調理機とイートインスペースが設けられ、その場で調理して食べることができます。中でも韓国のコンビニチェーン「CU」の弘大想像店は「ラーメン・ライブラリー」として営業しており、韓国のインスタントラーメン文化を象徴する観光名所として有名です。
店頭の棚一面には数十種類ものインスタントラーメンが並び、さらにはもやしや卵などのトッピングも別に販売されています。会計後に店内でラーメンをセルフ調理し、立ち食いスタイルのテーブルでその場で食べることができます。麺の価格は1000~1500ウォン(約100~150円)程度で、調理は無料でできます。
韓国のインスタント麺は辛みが強い味付けが有名ですが、ここでは辛みごとに分けてラーメンが陳列されて分かりやすくなっています。ちなみに辛さは「マイルド」、「ミディアム」、「ホット」の順で、有名な「辛ラーメン」は辛さ最上位の「ベリーホット&ヘル(地獄)」に分類されていました。
ラーメン自動調理機の使い方
コンビニ以外にも、韓国にはセルフでインスタント麺を食べられる無人ラーメン店というものがあります。鍾路区にある「ラーメン・コンビニ」もそんな無人店舗のひとつです。
店舗は二階建てとなっており、一階の袋麺がギッシリと並んだ棚から袋麺を選び、会計はタッチパネル式端末を使って自身で決済を行ないます。日本人観光客の来店も多いのか、言語選択で日本語を選ぶこともできます。価格はひとつあたり4000~5000ウォン(約400~500円)とコンビニよりも高めですが、こちらはトッピングのもやしやプデギ(乾燥豆腐)、それに付け合わせのキムチなどが無料で食べることができます。
インスタント麺調理機で調理するには、まず専用の紙のドンブリをセットし、そこに麺とその上に調味料を載せます。紙ドンブリの底は熱伝導製の材質で出来ており、調理機はここを通じて加熱して調理します。底の部分は熱くなるため、調味料や具材は焦げないように必ず麺の上に載せるようにしましょう。あとは調理開始のボタンを押せば、お湯が自動で出てきて、約4分の加熱でラーメンが完成します。
ちなみにこのインスタント麺調理機は、韓国では至る所に広く普及しており、屋台などでもインスタントラーメンを出すところもあります。また、ホテルの朝食コーナーに置いてあることもあり「朝食、インスタント麺(辛ラーメン)食べ放題」をウリにした宿も存在しています。
インスタント麺は世界共通の食事?
インスタントラーメンは日本発祥の食品で、1958年に日清食品の創業者である安藤百福が発明しました。その後は世界中に普及しており、世界ラーメン協会(World Instant Noodles Association :WINA)の統計によると2024年に世界で食べられるインスタントラーメンの数は約1230億食にもなるそうです。
国別の消費量で見ると、中国・香港が438億食とダントツで、2位が146億食、3位が83億食と続きます。日本は5位の59億食で、韓国は8位の41億食となります。しかし、人口あたりの年間消費量にすると、1位がベトナム(年間81食)、2位が韓国(年間79食)、3位がタイ(年間58食)となっており、これら国々は1週間に1食のペースでインスタント麺を食べていることになります。
これら消費量の多さは、インスタントラーメンの味や手軽さだけでなく、消費国での販売方法やライフスタイルにも影響されています。韓国ではセルフ式の調理器が普及したことで、夜間でも外出中に手軽に安く食べられる食べ物として確立されており、これだけ多くのインスタントラーメンが消費されているのでしょう。
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