<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇26日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>
メルセデス・ランキング1位に輝き、年間女王として最終戦に臨む佐久間朱莉が史上5人目の快挙に挑む。ここまで年間平均ストロークは『69.9382』。今週の4日間を287ストローク、トータル1アンダーで回れば、『69.9994』となり、申ジエ(韓国)、山下美夢有、竹田麗央、岩井明愛に次いで、“70切り”を達成する。
「やっぱり目指す目標があるので、そこに向けて、毎日頑張りたい。いいプレーをして優勝争いができたらいいと思うし、メジャーで優勝して終わりたいです」
初日を翌日に控えたこの日はプロアマ大会で最終調整。4月にツアー初優勝を果たし、5月に2勝目を挙げて以降は、年間女王とともに「メジャー制覇」、「5勝」を目標に掲げてきた。この目標が懸かった今季最終戦。満願成就のフィナーレに向けて気持ちも高まっている。
この大会はプロ2年目の2022年に初出場した。今年で4年連続出場で、昨年は4日間ともアンダーパーで回り、トータル8アンダーで3位に入った。23年は「ズタボロでした」と2日目から3日連続で「77」を叩いて、トータル17オーバーで38位に沈んだが、「少しずついいイメージもできているので」と苦手意識はもう払しょくした。22年はトータルイーブンパーの28位。過去3年の自己ベストは昨年の最終日の「69」で、計12ラウンドの平均ストロークは『72.75』。今年は左ドッグレッグのホールが多いコース対策に、持ち球とは逆のドローボールも実戦配備して、成長の証しを示すつもりだ。
午前7時20分のスタート時は冷え込んだ朝も、日中は小春日和の陽気となったプロアマ大会。「打ちづらいホールも多いけど、割り切ることも大切。自分のいいスイングをしたい」と調整を終え、準備は万端整った。
今季は開幕からここまで1試合も休むことなく出場し、最終戦の舞台に立つ。1988年のツアー制度施行後、皆勤での女王戴冠は初めてとなる。36試合、118.5ラウンドでシーズンを完走して70切りを達成すれば、これも最多となる。圧倒的な強さで走り続けた2025年シーズン。勝って、笑って、新たな勲章を手にして締めくくる。(文・臼杵孝志)
◆年間平均ストローク70切り達成者 ※2025年の佐久間は11月26日現在
順/年(平均ストローク/試合数/ラウンド数)
①2024:山下美夢有(69.1478/25/82.5)
②2024:竹田麗央(69.2378/32/95.0)
③2023:山下美夢有(69.4322/32/104.5)
④2024:岩井明愛 (69.9040/30/95.5)
⑤2019:申ジエ(69.9399/27/86.0)
⑥2022:山下美夢有(69.9714/33/108.0)
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2025:佐久間朱莉(69.9382/35/114.5)
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