26日午前の東京株式市場は、米国株が利下げ期待の高まりを背景に上昇したことを好感し、日経平均株価は一時、前日比1000円超上昇した。午前の終値は946円05銭高の4万9605円57銭。
米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補に、利下げに積極的とされるハセット国家経済会議(NEC)委員長の名前が挙がったことで、来年に利下げが進むとの見方が強まった。25日の米国市場で主要株価指数がそろって上昇し、東京市場でも9割程度の銘柄が値を上げ、ほぼ全面高の展開となった。
投資家心理は好転したものの、米国市場は27日が休場のため、今週は市場参加者が少ない状態という。大手証券の担当者からは「重要日程もなく、日経平均が5万円を回復するには材料が乏しい」との声が聞かれた。

