<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇25日◇宮崎カントリークラブ◇6543ヤード・パー72>
宮崎県出身で今季の「伊藤園レディス」で初優勝を遂げて2年連続2度目の出場となる脇元華が、強力な助っ人から力を得て地元大会を盛り上げる。
今季優勝者や世界ランキング50位以内、メルセデス・ランキング(MR)上位者ら40名しか出場できないエリートフィールド。昨季はMR上位の資格で大会初出場を果たしたが、今年は「勝って戻ってこられたことがうれしい。うれしさをかみしめながら、頑張っていきたい」と意気込む。
初出場の昨年とはコースコンディションが異なる。「ラフが長いのでスコアが出にくいと思います。フェアウェイも絞ってあったので狭いイメージです。フェアウェイに行くことが大切。グリーン周りはティフトン芝(の箇所)が多く、(コーライ)グリーンの芝目が強いのでショートゲームがうまい人が上位にいく」と話す。
練習日のこの日は、プロ入り前から合宿に参加するなど師事する男子プロの永久シード選手、片山晋呉が臨時コーチとして帯同。今シーズン途中に不調に陥り、9月頃、脇元から連絡をしてスイングを見てもらい、そのアドバイスが奏功して初優勝を手繰り寄せた、という経緯もある。
初優勝を挙げ最終戦の出場が決まると「晋呉さんから『いつ呼ばれても行けるようにした』と言ってもらえたので、きょうから来てもらいました」。そしてスタート前の練習場からスイングチェンクに始まり、ラウンドではコースマネジメントやグリーン周りのティフトン芝、逆目のアプローチ、ロングパットの距離感など、実戦に即したアドバイスをもらった。
粘っこく手を焼く選手が多いティフトン芝は「極端なクローズスタンスでボールに近づいて構える」、逆目のラフは「振り幅を大きくして、ダウンスイングでスピードを上げない。振り幅のエネルギーで芝に負けない」など、目からウロコのアドバイスばかり。「引き出しが2つぐらい増えました。さすが永久シード選手です」とコース攻略の糸口をもらった。
初出場の昨年は4日間11オーバー・35位タイに終わった。「昨年のほうが自信はありましたけど、今回は晋呉さんに見てもらってちょっと良くなってきました。優勝争いをして、少しでも上に行って地元を沸かせられたら」と話した。(文・小高拓)
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