車両倉が7層!? 積載台数が大幅に増えてエコな「新造RORO船」が進水 26年春に名古屋-仙台-苫小牧航路へ

フジトランス コーポレーションは、新たな内航RORO船「蓉翔丸」の命名・進水式を行いました。

乗用車930台、シャーシ150台を積載可能

 フジトランス コーポレーションは、2025年11月21日に広島県尾道市の内海造船因島工場にて、内航RORO船「蓉翔丸」の命名・進水式を実施したと発表しました。

 RORO船とは、トラックやトレーラーが自走して乗り込む貨物船のことです。「蓉翔丸」の総トン数は約1万6200トン、全長約166.99メートル、航海速力は約23.0ノットです。上部船首形状は、従来型と比べて船首が平坦な構造となり、積載面積が拡大されました。

 7階層ある車両倉には、乗用車930台に加えてシャーシ150台を積載できます。船内へは船尾両舷に設けたショアーランプ扉から入り、倉内ホールドランプを経由して各デッキまで自走して搭載できる構造となっています。

 また、初採用となる「ベッカーツイストフィン」などの各種省エネ装置は、プロペラに流れ込む水の最適化や、プロペラ旋回流によるエネルギーロスを水力に変換する性能を持つとしています。また、電子制御型主機関(ME-C型)を採用し、燃費の向上と低負荷時の燃焼状態が改善されています。

 船型の工夫と最新技術の導入により、乗用車の積載台数は先代「蓉翔丸」と比べて約240台増加、その一方で運航中のCO2排出量を約20%低減できる見込みです。

 2026年春には、現在運航している「蓉翔丸」の代替船として、名古屋港・仙台港・苫小牧港を結ぶ航路へ就航する予定です。

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