名誉毀損裁判の末… 78億円支払い命令のニクラス・カンパニーズが破産手続き開始

10月の名誉毀損裁判でジャック・ニクラス(米国)が勝訴し、同氏が訴えていた元ビジネスパートナーらが経営する「ニクラス・カンパニーズ」に5000万ドル(約78億円)の支払いが命じられた。これを受け、同社は連邦破産法第11章(チャプター11)に基づく破産手続きを開始した。
訴訟では、同社が「ニクラスはサウジアラビア政府系ファンドが支援するLIVゴルフリーグと極秘交渉していた」「財産管理能力を失っている」といった虚偽の情報を流布したとされ、ニクラスが名誉毀損を主張していた。

5000万ドルの支払い命令は経営陣の個人資産には及ばず、会社が支払う形となる。しかし同社は先週、デラウェア州の連邦破産裁判所にチャプター11の申請を行った。

同社は声明で「社員、顧客、そして継続的な事業運営を守るため」と説明。ブルームバーグ紙によると、同社は推定資産額を1000万ドルから5000万ドル(約15億6500万円〜約78億万円)、負債額を5億ドルから10億ドル(約780〜1560億円)と記載したという。

チャプター11は事業を継続しながら再建を進める手続き。同社によれば今回の申請により、「長期負債やその他の債務に能動的に対処できるようになり、創業者で前共同会長のニクラス氏が起こした裁判で下された陪審評決にも対応できる」としている。

ニクラス・カンパニーズの最高経営責任者フィル・コットン氏は「当社はブランド保護に尽力し、世界中の顧客に対し最高水準のサービスを提供し続ける」とコメント。揺れる状況の中でも、“ニクラス・ブランド”の存続に意欲を示した。(文・武川玲子=米国在住)

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