<大王製紙エリエールレディス 2日目◇21日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>
今季2勝を挙げた、メルセデス・ランキング2位の神谷そらが、トータル5オーバー・76位タイで予選落ち。この結果、佐久間朱莉の年間女王が決まった。
初日から3オーバー・74位タイと出遅れた。2日目はドライバーのシャフトを今季1勝目の「Sky RKBレディス」で使用していた『24ベンタスブラック』に変更。序盤は快音を響かせ、2番パー4では下り傾斜も手伝い、飛距離306ヤードをマークした。ただバーディパットがなかなか決まらず、スコアは伸び悩む。終盤17番パー5ではティショットのミスなどダブルボギーとして、この日「73」の2オーバー。週末に進むことはできなかった。
シーズンも残り2試合となり、年間女王争いは佐久間と神谷に絞られていた。とはいっても神谷は2戦連続優勝が必要という厳しい条件。ただ、神谷自身は年間女王を目標にしておらず、シーズン終盤になっても「自分のことが精一杯で(年間女王は)気にしている暇はないです」。ランキングに関しては無関心を貫き、実際に年間女王を逃しても「何もないですね」とサバサバしていた。
神谷の言う「自分のことが精一杯」とは、今季改造しているスイングの完成度を高めること。球筋をドローからフェードに変え、これまでの動きと真逆といっていいほど感覚が違うため、まだ「30%ほど」と試行錯誤している。今季2勝を挙げ、年間女王争いをしていることに「思ったより結果が出ていて自分でビックリしている」というほどだ。
今大会前も「未来に向けて自分のやりたいことを試合の中で試して、フィードバックして、来年につながるようないい感触のショットを1回でも多く打てたらいい」と口にしていた。この日ドライバーのシャフトを替えたのも「スイングが完成していないから、シャフトも調整しながら」という狙い。ルーキーの頃から「早く米ツアーに行きたい」、「世界ランキング1位」といった目標を掲げている“未来”に向けて、確固たるスイング作りと向き合っている。(文・小高拓)
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