マンチェスター・シティなどで活躍した元ブラジル代表MFフェルナンジーニョが、現役を引退する旨を語った。20日、ブラジルメディア『Globo』が伝えている。
現在40歳のフェルナンジーニョは、母国のアトレチコ・パラナエンセ(現在は2部)で2003年6月にトップチームでのデビューを果たすと、ウクライナ1部のシャフタール・ドネツクを経て、2013年7月にマンチェスター・シティへ移籍した。
マンチェスター・シティでは、加入初年度の2013-14シーズンから守備的MFとして即座にスタメンの座をつかみ、最終的に公式戦通算383試合に出場して26ゴール32アシストを記録。マヌエル・ペジェグリーニ元監督、ジョゼップ・グアルディオラ監督のもとで5度のプレミアリーグ優勝、6度のカラバオ・カップ制覇など数多くのタイトル獲得に大きく貢献した。
そして2022年7月、9年間を過ごしたマンチェスター・シティを契約満了に伴い退団すると、古巣のアトレチコ・パラナエンセに移籍した。復帰後は公式戦通算117試合に出場。2024年12月に契約満了によりアトレチコ・パラナエンセを退団し、フリーの状態が続いていた。
また、ブラジル代表としても通算52試合に出場。2014年のFIFAワールドカップブラジル大会と2018年のFIFAワールドカップロシア大会を経験したほか、2019年には同代表のコパ・アメリカ制覇に貢献した。
昨年12月のアトレチコ・ミネイロ戦を最後にピッチから遠ざかっていたフェルナンジーニョは、アトレチコ・パラナエンセの本拠地で行われたチャリティーマッチに出場。試合後、再びクラブでプレーする可能性を問われると、「もう疲れたよ。今日は30分ちょっと走ったらヘトヘトになってしまった。サッカーには僕のモチベーションを上げてくれるものはもう何もない。できることはすべてやり遂げた。今は家族との時間を楽しむときだ」と、サッカー選手としてのキャリアに別れを告げると語った。
また、アトレチコ・パラナエンセをフリーで退団したことについて、「契約延長の合意には至らなかったというだけのことで、世界で最も自然なことだ。アトレチコ、特にサポーターの皆さんへの感謝、敬意、そして愛情を隠したことは決してない。大事なことは、アトレチコはアトレチコの、僕は僕の道を歩むけど、互いへの敬意は変わらないということだ」と、古巣への感謝を述べた。
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