<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル 初日◇20日◇PGM総成ゴルフクラブ(千葉県)◇6462ヤード・パー72>
今季10試合に出場し、2勝を含むトップ10フィニッシュ8回と抜群の安定感を誇る23歳の早川夏未が、この最終戦でも魅せた。6バーディ・1ボギーの「67」でラウンドし、5アンダーで首位発進を決めた。
この日を、「ショットは良い感じではなかったけど、ピンについてくれてパターが入りました」と振り返る。「プロテストの時にこれぐらいのグリーンの速さに対応できず、距離感が合わなかった。パター練習を重視して、ラインに乗せられるよう練習しました」。
涙をのんだ最終プロテストでの悔しさを胸に、その後はパッティングに磨きをかけ、高速グリーンに仕上がっている総成を攻略した。さらにこの大会の初日中継の解説を務めた甲田好美とも練習ラウンドをし、グリーンについて教えてもらったことも、この日の好スタートにつながったという。
17番パー4でアプローチのミスからこの日唯一のボギーを叩いたが、続く最終18番ではセカンドショットを4メートルにつけると、それをねじ込み見事なバーディでバウンスバック。「最後は打ちたいところに球が出せました。今日は全体的に落ち着いてプレーできたのが良かった」。明日につながるプレーで1日を締めた。
この最終戦の優勝賞金は、ツアーでは破格の500万円。「気負わずに、いつも通りにリズムを重視したいです。今年の良さを出せたらいいかなと思います」。自然体で目指す逃げ切り優勝。プロテストの悔しさもバネに、この最終戦では最高の結果を目指す。(文・小路友博)
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