カプチョが“リスクに強いで賞”で100万ドルを獲得 最終戦イーグル&バーディで大逆転

<CMEグループ・ツアー選手権 事前情報◇18日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>

米国女子ツアーには、年間を通じてチャレンジングで戦略的、かつリスクを伴うホールでいかに好スコアを残せたかを競う『AONリスクリワード・チャレンジ』という賞がある。試合ごとに特定の1ホールが設定され、そこで出したいいスコアを2つ足し、年間を通して記録されていく。
いわば“リスクに強いで賞”ともいえる称号を、今年はジェニファー・カプチョ(米国)が『-0.925』で受賞。破格の賞金100万ドル(約1億5500万円)を獲得した。

「信じられない。年間を通した挑戦で、つまり達成するのに1年間かかったということ。受賞できてとても光栄」

秋のアジアシリーズから、この賞レースを意識し始めた。韓国大会を終えて3位。続くマレーシア、日本の試合には出場しなかったが、「毎晩、ほかの選手のスコアを確認していた。眠れなかったわ」とランキング動向とにらめっこしていたという。

該当する試合は、先週の「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」がシーズン最後。0.026pt差の4位で迎えることになった。設定されたホールは14番パー5。「練習ラウンドでは基本的に、イーグルを取る最善策を考えていた。バンカーがいいのか、グリーンがいいのか…。そういう視点でホールを見て、本当にベストを尽くそうとした」。

そして大会初日にバーディ、2日目にイーグルを奪った。シナリオ通りの大逆転で、栄えある賞を獲得。ドライビングディスタンス15位(271.64ヤード)の飛距離を生かした形で、名誉とボーナスをゲットした。

この賞金の使い道は「父が会計士だから言うことを聞くだけ。自分が何を買うかは本当に考えていないの…」と明かす。ただ、唯一決まっていることは、弟の家のソファーを買うこと。「個人的に好きじゃないの。引っ越しして以来ずっと使っているもので、新しいものを探していたから。私が進んで買ってあげる絶好の機会になる」と、ニンマリ笑った。(文・笠井あかり)

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