“夢”を掴みに故郷へ凱旋するファビアン・ルイス「お祭り騒ぎにしたい」…古巣ベティスへの想いも

 スペイン代表は現地時間18日、FIFAワールドカップ26欧州予選・グループE最終節でトルコ代表と対戦する。同試合の前日、MFファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン/フランス)が会見に出席した。同会見の模様を、スペインメディア『マルカ』が伝えている。

 今予選、グループEの首位をひた走るスペイン代表は、15日にジョージア代表と敵地で激突した。序盤の11分にFWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)のPKで先制すると、その後も着実にゴールを重ね、4-0と完勝。ここまでの成績を5戦全勝、19得点無失点とした。他会場で2位のトルコ代表が勝利したため、ジョージア代表戦が終わった直後に本大会出場権を手にすることはできなかったが、トルコ代表との直接対決となる最終節で、引き分け以上の成績を収める、もしくは6点差以内での黒星ならば、13大会連続17回目の本大会出場が決まる。

 最終節は、スペイン代表が圧倒的に有利な状況で迎えることとなったが、ファビアン・ルイスは「難しい試合になるだろう。なんて言ったって、相手は勝たなければならない条件で来るのだから」と気を引き締める。「僕らは集中して試合に臨み、勝利を掴まなければならない。彼らはインテンシティの高いチームだし、技術面で優れた選手も多い」と警戒した。

 スペイン代表がFIFAワールドカップ出場圏を獲得した場合、ファビアン・ルイスにとっては自身初の“大舞台”となる。ルイス・エンリケ前監督(現:パリ・サンジェルマン)体制下で臨んだFIFAワールドカップカタール2022では最終メンバーから落選。「ワールドカップ出場は夢」と語るファビアン・ルイスは、「明日、家族やサポーターの前で試合をするのが非常に楽しみだ。ホームの雰囲気はいつだって素晴らしい。(ルイス・)デ・ラ・フエンテ監督が明日、僕をワールドカップに連れて行ってくれることを願っているし、僕自身も夢を実現するための努力は惜しまないつもりだ」と意気込んだ。

 なお、トルコ戦の試合会場はスペイン南部アンダルシア州セビージャの『ラ・カルトゥーハ』。セビージャのロス・パラシオス・イ・ビジャフランカ出身で、ベティスでキャリアをスタートさせたファビアン・ルイスは、“故郷凱旋”の一戦となる。「故郷に戻れて嬉しい。セビージャに来るたびに、サポーターはいつも最高の反応を見せてくれる。彼らと一緒に予選突破を祝い、お祭り騒ぎにしたいね」と話したファビアン・ルイスは、自身の古巣についても「僕はベティスのファンだから、いつかは戻ってきたい。それがいつになるかはわからないけど、故郷でキャリアを終えたいし、叶うといいね」との言葉とともに、次のように語った。

「今も可能な限りベティスの試合は見ているよ。ここ数シーズン、素晴らしい選手たちによる美しいサッカーを繰り広げ、好成績を収めていることを嬉しく思っている。(マヌエル・)ペジェグリーニ監督の功績による部分も大きいだろうね。彼が今後も継続して指揮を執るかどうかは、僕の力で決められることじゃないけど、長く率いて欲しいと思っている」

【ハイライト動画】スペイン代表がジョージアを4発粉砕

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