MF町田也真人が今季限りで現役引退、ケガにも泣いたキャリアだが…「悔いなく現役生活を終えることができます」

 ギラヴァンツ北九州は17日、MF町田也真人が今シーズン限りで現役を引退することを発表した。

 ケガに泣き続けた“小さなテクニシャン”がスパイクを脱ぐ。1989年12月19日生まれの町田は現在35歳。身長167cmと小柄ながらも、ピッチ上では際立った存在感を放つ同選手は、ジェフユナイテッド千葉でプロキャリアを始めると、松本山雅FC、大分トリニータ、ギラヴァンツ北九州と4クラブでプレー。とくに、7年間プレーしたジェフユナイテッド千葉では“10番”として攻撃を牽引したほか、大分トリニータでも天皇杯準優勝に貢献した。一方で、ここ数年は度重なるケガにも悩まされており、シーズンをフルで完走することができていなかった。

 今シーズンに加入したギラヴァンツ北九州でも、公式戦7試合の出場にとどまった町田。シーズン終了後の現役引退に際して、これまで所属してきた4クラブに感謝のコメントを残している。

「今シーズン限りで現役引退することを決断しました。ここ数年ふくらはぎの怪我で苦しんでいた自分に、『まだやれる』と信じてチャンスをくれた池西GM、増本監督、ギラヴァンツ北九州には本当に感謝しています。この1年間があったおかげで素敵なチームメイトに出会えることができ、悔いなく現役生活を終えることができます。みんなありがとう! ギラヴァンツ北九州を支えてくださっている全ての方々、プレーする時間が少なく、力になれなかったこと、本当に申し訳なく思います。それでも、僕にとってこの1年間は大切で幸せな時間でした。そしてミクスタという素晴らしいスタジアム。皆さんの熱い応援を感じるたびに、『このクラブはJ3にいてはいけない』と強く思います。今年昇格しましょう。最後まで熱いサポートをよろしくお願いします!!」

「ジェフユナイテッド市原・千葉に関わる皆様。ジェフのことを想うといつも胸が熱くなります。それくらい僕にとって想いがあるクラブです。7年間本当に色々な思い出があり、皆さんが根気強く応援してくれたおかげで10番を背負わせてもらうまで成長出来ました。千葉を離れる時の皆さんからの言葉には感謝や頑張れなどの声が多く、涙が止まりませんでした。出来ることならまた黄色のユニを着てフクアリのピッチに立ちたかったのが本音です。今年こそJ1に行ってね!!」

「松本山雅FCに関わる皆様。松本山雅FCへの移籍は大きな決断でした。J1でプレーするチャンスをくれて本当に感謝しています。新体制発表会での皆さんの圧倒的な熱量に感動し、毎試合満員に埋まったサンプロ・アルウィンの雰囲気とガンバ大阪戦後に皆さんの元へ向かう時の光景や気持ちは今でも忘れません。1年で移籍してしまったことが何より辛く、申し訳なく思います。この1年が僕のサッカー人生をここまで連れてきてくれたものだと思います。現役最後のリーグ戦をその松本山雅FCと迎えられることが何より嬉しいです」

「大分トリニータに関わる皆様。もう一度J1でプレーさせてもらう機会をくれた大分トリニータ。5年間も在籍できると思っていませんでした。コロナ禍でのプレー、降格、天皇杯決勝、J1に戻ると意気込みながら怪我でなかなかピッチすら立てず。と悔しい思いが浮かんできますが、復帰した時のドームの歓声や仙台戦後のチャントは僕の心に一生残っています。大分トリニータの皆さんにはたくさんの愛情と思いやりをもらいました。大分での5年間は僕の人生の宝物です」

「この14年間、スタジアムで自分のグッズを見つけた瞬間は最高に嬉しく、自分のユニホームを着て応援してくれる方がいることがどれほど幸せだったか。今改めて噛み締めさせてもらってます。皆さんの応援や練習場で顔を合わせる毎日が僕の頑張る原動力でした。サッカー選手としての人生は終わりますが、町田也真人としての人生はまだまだ続きます。これからも1人の人として仲良くしてもらえたら嬉しいです。最後になりますが、体格に恵まれているわけでも、足が速いわけでも、何か特別な武器があるわけでもない自分がここまで続けてこられたのは、一緒にプレーした仲間・支えてくれたスタッフ・ファン・サポーターのみなさんに毎年恵まれたおかげです。僕のサッカー人生に関わってくれたすべての方々に心から感謝しています。最高のサッカー人生でした。本当にありがとうございました」

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