ここ数年は海外メーカーのドライバー人気が高かったが、今秋冬シーズンは国内メーカーの前評判も上々だ。今回は、新作&人気ドライバー30本をツアープロの市原建彦が徹底調査。あなたにピッタリな1本を見つけよう!
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約3時間かけて30本を試打しましたが、あらためて感じたのは「最近のドライバーは顔(形状)だけでは性能を判断できない」ということです。昔は構えた瞬間に「これはスピンが少なそうだな」と分かるモデルが多かったのですが、今はヘッド体積460㏄でもロースピンのモデルがあるなど、見た目では判断できないドライバーが増えています。
その中でも大きな違いが出るのは、「250ヤード飛ばすことを想定したモデル」と「220ヤードまでをターゲットにしたモデル」です。トラックマンで計測したスピン量や打ち出し角にも明確な差がありました。また、「方向性を重視するのか」「ヘッドスピードを上げたいのか」によっても選ぶべきモデルは変わってきます。
そこで今回は、ドライバーを以下の5タイプに分類しました。
・高MOI系:安心感のあるシャローヘッド形状が好きな人に【飛距離220Y以下向け】
・軽量系:今よりヘッドスピードを速くしたい人に【飛距離220Y以下向け】
・バランス系:引っかけよりスライスのミスに悩んでいる人に【飛距離250Y以下向け】
・アスリート系:ヘッドスピード45m/s以上のゴルファーに【飛距離250Y以下向け】
・ミニドライバー系:大型ヘッドが苦手な人に
あなたにピッタリのモデルを選ぶ参考にしてほしい。
【高MOI系】
打点がズレたときの曲がり幅が少ない
「とにかく曲げたくない」というタイプにオススメなのが慣性モーメントが大きいドライバー。今年は国内メーカーからも続々と高MOI系が登場。
ピン:G440 MAX
テーラーメイド:Qi35 MAX
ブリヂストン:BX2 HT
本間ゴルフ:TW777 MAX
ヤマハ:RMX DD-2
フォーティーン:DX-003
【軽量系】
280グラム台以下で楽に振り切れる
最近の軽量ドライバーはシニアゴルファー専用ではなく、アベレージゴルファーでも使える。「軽・硬」のシャフトでヘッドスピードが上がりやすいのが特徴。
ダンロップ:ゼクシオ 14
テーラーメイド:Qi35 MAX LITE
キャロウェイ:ELYTE MAX FAST
タイトリスト:GT1
プロギア:RS スピード
ミズノ:ST-MAX 230 LITE
【バランス系】
アベレージから中級者まで使える
スピン量、慣性モーメント、重量などが平均的なバランス系。クセが少なく、最も幅広いゴルファーが使える。バランス系は女子プロにも使用者が多い。
ダンロップ:ゼクシオ 14+
本間ゴルフ:TW777
ブリヂストン:BX1 ST
キャロウェイ:ELYTE
タイトリスト:GT2
フォーティーン:DX-001
【アスリート系】
プロや競技ゴルファー好みの低スピン
浅重心設計のロースピンタイプはヘッドスピード45m/s以上のアスリートゴルファーが打っても吹け上がらず、引っかけのミスも出にくい。
ピン:G440 LST
テーラーメイド:Qi35 LS
テーラーメイド:Qi35
キャロウェイ:ELYTE ♦♦♦
ブリヂストン:BX1 LS
ヤマハ:RMX DD-1
タイトリスト:GT3
グローブライド:オノフKURO
コブラ:DS ADAPT X
【ミニドライバー】
小回りが効く300㎤台のヘッド
一般的なドライバーの460㎤に対して、ミニドライバーは280~ 360㎤。長さも43.5インチ前後と短いのでミート率が良くなる。
本間ゴルフ:TW777 360 Ti
テーラーメイド:r7クアッドミニ
キャロウェイ:ELYTE ミニ
■解説・試打:市原建彦
いちはら・たつひこ/ 1978年生まれ、神奈川県出身。1996年に世界ジュニアで優勝して、翌年プロ転向。2006年の「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」でツアー初優勝。
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