ガーナ指揮官、田中碧の謝罪には感謝の言葉も…負傷交代のフランシスは「ひどいケガになってしまった」

 キリンチャレンジカップ2025が14日に行われ、日本代表はガーナ代表を2-0で下した。

 同試合は序盤の16分、MF佐野海舟(マインツ/ドイツ)の中盤でのボール奪取から、最後はMF南野拓実(モナコ/フランス)が先制点を奪うと、後半に入った60分には、ペナルティエリア右でパスを受けたMF堂安律(フランクフルト/ドイツ)が左足でニアサイドを撃ち抜き、2-0で日本代表が勝利。だが、同試合の後半序盤には、ガーナ代表に残念な出来事が発生した。

 ペナルティエリア手前でMF田中碧(リーズ/イングランド)がミドルシュートを放とうとした際、MFアブ・フランシス(トゥールーズ/フランス)が右足を入れてボールを奪い取ろうとすると、結果的にはフランシスの右足が持っていかれる形となる。倒れ込んだフランシスは立ち上がることができず、担架に乗せられてピッチを後に。受傷後の様子を見ても、軽いケガではないと予想される。

 試合後の会見にて、ガーナ代表を率いるオットー・アッド監督は「まずは大変ショックを受けています。深刻な負傷者が出てしまいました」と率直な心境を明かす。「サッカーではよくあることですが、ひどいケガになってしまいました。深刻な事態を回避し、回復してくれることを祈るばかりです」と語った。

 田中は68分に途中交代してピッチを後にすると、ガーナ代表のベンチへ向かい、謝罪をしている姿が確認されている。同会見にて、田中とのコミュニケーションについて問われたアッド監督は、「選手が来てくれたことに関して、心から感謝しています」と返答。次のような言葉で、アッド監督自身の見解を口にした。

「スタジアムにいる観客の方々、関係者の方々の姿勢などを見ても思ったことですが、日本人は礼儀正しい方々ばかりだと感じています。選手本人がわざわざベンチまで来てくれて、選手本人ところだけでなく、監督のところまで謝罪にきてくれました。決して当たり前なことではありません。日本という国の教育がしっかりしていることを感じました」

 また、アッド監督は田中から「申し訳ございません」と謝罪の言葉を受けたことを明かしつつ、「本当に感謝しています。サッカーというスポーツでは、ハードにぶつかり合う場面も発生しますし、残念ながらこのようなことも起こり得ます。ですが、そのようなことがあったとしても、謝りに来られることは当たり前ではないのですから」と続け、田中の行動をリスペクトした。

 なお、負傷交代したフランシスの状態については、「深刻な事態にならないことを祈っていますが、厳しいケガになりそうです」と話した。日本代表の森保一監督も、会見の冒頭にて、「フランシス選手が少しでも早く良い状態でサッカーができるように、回復が順調にいくよう、心から願っています」と口にし、フランシスの一刻も早い回復を祈った。

【ゴール動画】南野拓実&堂安律のゴールでガーナを下す

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