米女子ツアー通算72勝を誇るアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が設立したANNIKA Foundation主催の女子ジュニアゴルフトーナメント「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム」が、10月15日から17日までの3日間の日程で静岡県裾野市のファイブハンドレッドクラブで開催された。
2009年から世界を舞台に行われてきたジュニア大会だが、日本では今年が初めて。3日間54ホールのストロークプレーで行われた今大会には20人の海外選手のほか、日本勢も50人以上が出場。JGAナショナルチームの17歳、長澤愛羅(ルネサンス高3年)がトータル13アンダーで優勝し、2位には中山凛花(中部大一高2年)、3位には伊藤せあら(ルネサンス高2年)が入った。
「日本のゴルフに対する情熱や女子ゴルフへの応援姿勢は、私たちの取り組みに一致する。次世代の若い女性を応援したい」と開幕前の記者会見で話したアニカ。日本での開催は、彼女にとって悲願のひとつだった。そして、開催の意議については「ゴルフと人生は似ている。私もゴルフを通じて養った忍耐力、集中力が引退後も役立っている。この大会に出るジュニアたちもゴルフを通じてそういったスキルを養ってほしい」と語る。
さらに、大会プログラムには競技だけでなく、クリニック、ウェルカムディナーのほか、大会スポンサーのB-Rサーティワンアイスクリームの協力で、アイスクリーム作り体験会も組み込まれていた。「他の選手と交流して楽しく過ごしてもらいたい。ゴルフの先のことだったり、競技以外も大事にしてほしい」という思いもある。
また、大会前日のジュニア選手を対象にした「アニカ・ゴルフクリニック」では、「私はプレッシャーのなかでゴルフをするのが好き。それは自分を磨くために必要なこと。そのときにネガティブなことを考えてはいけない。いい結果を考えれば、いいショットが打てると気づいた。私は(18ホール全部バーディで)『54』で回れると信じていた。そのおかげで『59』で回れた。目標は高く設定してください」と、女子選手で唯一50台をマークしている“アニカ哲学”を伝えた。
今季は西郷真央と山下美夢有がメジャーで優勝するなど、世界で日本勢が躍動。そうした状況にメジャー通算10勝のソレンスタムも驚嘆する。
「日本選手が米国で活躍するのは素晴らしい。(ツアー)ランクトップ10のなかに日本選手が4人入っている現状は、日本にとって喜ばしいことだと思う」と語った。
この大会の上位3人には、2026年に米フロリダ州で行われる世界最高峰のジュニアトーナメント「ヒルトン・グランドバケーションズ・アニカ・インビテーショナル・プレゼンテッド・バイ・ロレックス」への出場権が与えられた。この大会から世界に羽ばたき、未来のメジャーチャンピオンが生まれる日も近そうだ。
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