蛭田みな美が父発案の練習法でパット改善へ 後半戦は試練直面も「落ち込むヒマはない」

<伊藤園レディス 事前情報◇12日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6769ヤード・パー72>

国内女子ツアーも今大会を含めて残り3試合となった。28歳の蛭田みな美は、来季の“職場確保”がかかる大事な終盤を戦っている。
来季のフルシード権を得る条件は、メルセデス・ランキング(MR)で50位以内に入ること。そして“準シード”ともいわれる前半戦の出場権は51~55位以内の選手に与えられる。

蛭田は2016年にプロテストに合格し、23年に「CAT Ladies」でツアー初優勝を遂げ、初のシード権を獲得。メルセデス・ランキングでは20位に入り、24年シーズンも同21位で2年連続シード選手として戦ってきた。しかし、今シーズンは現在426.94ポイント(pt)の52位とフルシード権には“圏外”でラストスパートを迎えている。

今年、ここまでの31試合では、前半戦こそトップ10入りが4回あったが、6月の「ニチレイレディス」での予選落ち以降、トップ10入りは1回、12回の予選落ちを喫した。「途中、ショットが良くなくてどうしようもない時期がありました。そこは自分のなかで初めてだったので、なんか新しい1年だなと思いながら…」と試練に直面した。

「いろいろ模索しながらだった。落ち込んでいるヒマはないなって思いながらやっていました」

今年9月からは、ゴルフを始めるキッカケともなった父・宏さんがコーチを務め、ともに試行錯誤を重ねている。練習日の水曜日も練習場、9ホールのラウンド、休憩する間もなくアプローチ練習を行い、再び練習場でショット調整。最後は日没寸前までパッティング練習を行っていた。

「ショットはだいぶ落ち着いてきて、パターが課題ですね」。そんなパッティング練習では、口でティをくわえたままストロークする独特な練習方法を行っていた。「頭が動いてしまっていたので、若干、強制できるかなって思ってやっています」と、ストローク中に頭の位置が横に動いてしまうことを防ぐためとし、ティがあることで、軸の位置が目に見えるため、動きを固定しやすくなるという。

この練習の発案者は宏さん。他の方法も試したが「それ以外で動かないようにしても動いてしまうんですよ。(ティを)くわえると少し頭の動きが小さくなったので、じゃあやってみようってなりました」(父・宏さん)と、打開策を発見し取り組んでいた。

狙うはランキング50位以内。今週は大事な一週間になるが、気負うことはしない。「そんなに焦ってもしょうがない。楽しくやりたいと思っています」と笑顔を見せる。親子二人三脚で、来年につながる大きな一歩を踏み出したい。(文・高木彩音)

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