レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWエンドリッキが、リヨンへのレンタル移籍に近づいているようだ。11日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。
現在19歳のエンドリッキは、2016年に9歳でパルメイラスの下部組織に入団。2022年5月にプロ契約を締結すると、7月にはトップチームデビューを果たした。以降は、クラブの最年少出場記録や最年少得点記録を更新し、2024年夏からレアル・マドリードへと加入。昨シーズンは途中出場がメインとなったものの、限られたプレータイムで公式戦37試合出場7ゴールの結果を残した。
しかし、今季は状況が一変。昨季終盤に負ったハムストリングのケガでFIFAクラブワールドカップ2025を欠場すると、リハビリを進めていたオフシーズンに同箇所の負傷が再発。シャビ・アロンソ監督の下では未だ出場がなく、キリアン・エンバペから9番を引き継いだ若きストライカーは苦境に立たされている。
そんななか、エンドリッキが今冬の移籍市場でリヨンに加入する見込みである模様。今週に行われた会談で今季終了までのレンタル移籍に向けた交渉が進展し、リヨンは年末の正式サインに備えているという。『グローボ』によれば、レアル・マドリードはエンドリッキを完全移籍で手放すつもりはなく、今回のレンタル移籍に買取オプションは含まれないとのこと。すでに口頭合意が成立しており、エンドリッキの関係者はリヨン市内で新たな住居を探し始めているようだ。
また、両クラブが契約書の草案を作成しているものの、正式な署名は移籍市場が開く1月1日直前に行われる予定。契約には、レアル・マドリードの攻撃陣に負傷者が出た場合、移籍期間中でもエンドリッキを呼び戻すことができる条項も含まれているという。
なお、エンドリッキはレアル・マドリードへの移籍から1年半が経過しているため、残り半年でスペイン国籍を取得できる見通しだ。そのため、同クラブは当初ラ・リーガ所属クラブへのレンタルを優先していたが、本人は他国への挑戦を希望しており、リヨンでのプレーを前向きに受け止めているとと報じられている。
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