“遅れてきた黄金世代”2人が悲願成就 豪州出身選手も日本ツアーの仲間入り【女子プロテスト合格者の声】

先週7日までJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)で行われていた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストでは、新たに22人のツアープロが誕生した。現役の高校3年生や大学生のほか、長い海外生活を送った“逆輸入選手”ら、ここまでの経歴も多種多様だ。ここからの目標は? 理想のプロ像は? 合格者の声をまとめた。

■木村円(きむら・まどか / 26歳 / トータルイーブンパー・18位タイ)
「プロテストは6回受けていて、今回が初めての最終でした。3日目を終えた時点で合格ラインと5打差あって、精神的にもギリギリの状態。ごはんを食べながら勝手に涙が出てきて、『これがプロテストか』って思いました。日体大同期の(河本)結は、早く同じステージで戦いたいなと思わせてくれる存在。結がいなかったら諦めていたかもしれないし、大学時代に一緒に過ごした時間も私のゴルフ人生に欠かせません。遅れてきた黄金世代ですが、遅れてきた分、いま活躍している同級生たちより何倍も努力をして、レギュラーツアーで勝ちたいです」

■鳴川愛里(なるかわ・あいり / 27歳 / トータルイーブンパー・18位タイ)
「めちゃめちゃうれしいです。(8度目のプロテスト受験で)長かったです。毎年落ちる度イヤになる。もういいか…って思った時期もあるけれど、結局はゴルフが好きでやっている。それならやれるところまでやろう、という気持ちで頑張ってきました。(会場のある岡山は)地元なので、絶対にここで通りたいという気持ちもありました。見ていて応援したくなるようなプロになりたい。海外の選手、ネリー・コルダさんのプレーはよく見ています」

■森村美優(もりむら・みゆう / 19歳 / トータルイーブンパー・18位タイ)
「今はうれしいという気持ちしかないです。去年は最終まで行ったけれど全然ダメで(成績で)3日目で帰らされちゃって。1年間その悔しい思いを糧にしてきました。うまくなっているかは分からないけど、シンプルで地味な練習を続けてきました。今年はプロテストが一番の目標だったので試合にもあまり出ないで、大事な試合だけ選び、これだけを目標に1年間、頑張ってきました。ツアーで優勝して、有名になって、みんなに自慢されるプロになりたいです。あの子知っているよ、って(笑)。基本的に笑顔でプレーしている。良かったときでも悪かったときも笑顔で頑張っている姿を見て欲しいです」

■横山珠々奈(よこやま・すずな / 22歳 / トータルイーブンパー・18位タイ)
「やっと…という感じです。(5度目の受験で)すごく長かったです。去年のプロテストくらいのときに、ドライバーの調子が悪くなってしまって絶望的だった。今年の春から夏にかけて少しずつ良くなってきて、そこから自信もつけられて、プロテストに挑めたのが大きかったです。どんな人からも応援されるプロになりたい。ゴルフ5と契約していて、その先輩である穴井詩さんはすごくかわいがってくれていますし、人としても選手としても尊敬できる方。目標にしたいです」

■肥後莉音(ひご・りおん / 22歳 / トータルイーブンパー・18位タイ)
「うれしい気持ちです。楽しみながら、これもひとつの経験だと思ってプレーしていました。オーストラリアで生まれて育って、(プロテストのために日本へ)来ています。まだ拠点も決めていないので、これから考えます。オーストラリアの代表としてJLPGAのトーナメントに出させてもらった経験があって、日本はいい選手が多く、いいツアーだと思いました。今年2回目で通れて、安心です。将来はアメリカで活躍できるような選手になりたいです」

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