悲しいできごとを思い返し涙した18歳 “奇跡的な大まくり”を果たした選手も登場【女子プロテスト合格者の声】

先週7日までJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)で行われていた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストでは、新たに22人のツアープロが誕生した。現役の高校3年生や大学生のほか、長い海外生活を送った“逆輸入選手”ら、ここまでの経歴も多種多様だ。ここからの目標は? 理想のプロ像は? 合格者の声をまとめた。

■中澤瑠来(なかざわ・るな / 22歳 / トータル2アンダー・12位タイ)※2025年「日本女子アマ」優勝
「とんでもない緊張はずっとありました。何回も何回も落ちていて(5度目の受験)、次はないと思ってきた。失うものが多い試合だからこそ、今までの失敗体験が緊張の要因になっていました。プロになりたいと思ったころから、女王を目指してきました。息の長い選手になって、ずっとシードを取り続けられるプロになりたいと思っています。目標は佐久間朱莉プロと笠りつ子プロ。佐久間プロは同じ埼玉で、1個上の先輩。一緒に祝勝会をしようと話していたんですけど、ずっと達成できていなかったので、やれるのが楽しみです」

■ワン・リーニン(30歳 / 台湾 / トータル2アンダー・12位タイ)
「合格できてとてもうれしい。楽しみながらプレーすることができた。今と変わらず、自分を出していければいいなと思う。強みはメンタル」

■杉山もも(すぎやま・もも / 23歳 / トータル1アンダー・15位タイ)
「(一時はトータル10オーバーまで落とす崖っぷちからの合格)頭が真っ白でまだ把握できてない。最後のバーディパットが入らなかった時、通らないかもと思っていたので、すごくビックリしています。(両親は日本人ながらオーストラリア出身)来年から日本で頑張る。いろいろ家族とも話して、決めます。どこに住むかは、両親の実家が静岡なので、そこも候補です。最終的にはアメリカツアーに行くことが目標です」

■佐田山鈴樺(さだやま・すずか / 25歳 / トータル1アンダー・15位タイ)
「ビックリしています。うれしいですね。やっと、という感じです。(7度目の受験)長かったですね。ずーっと2次で落ちていたので、何回も難しいなと折れかけたことはあった。頑張ってよかったです。辞めようと思ったこともあります…あまり言わなかったんですけど(笑)。たくさんの方に応援してもらえるような、憧れと言ってもらえるようなプロになりたいです。(金髪はトレードマーク?)2~3年前から。色落ちの金髪です(笑)。金髪探したら鈴樺ちゃんおる、って言われます(笑)」

■松原柊亜(まつばら・しゅあ / 18歳 / トータル1アンダー・15位タイ)
「うれしいです。去年のプロテストが終わった後、小学校からずっとゴルフに付き添ってくれた父がガンで亡くなりました。それで3カ月くらいクラブを握れず、精神的にすごく辛い日々でした。父は仕事をしながら、練習場にもコースにも付き添ってくれていました。父が亡くなってから金銭的に苦しかった時期もあったけれど、マネジメント会社の社長がスポンサーを見つけてくれたり、ゴルフをできる環境にしてくださった。それで、やらなきゃなと思えました。亡くなるときはトレーニングに行っていたので私は立ち合えていなくて。最後にありがとうも言えなかった。…ずっとゴルフをやらせてくれてありがとうって言いたいです」

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