セルティックに所属する前田大然が、9日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第12節キルマーノック戦で、ゴールを記録した。
スコティッシュ・プレミアシップ5連覇を目指す今シーズン、セルティックは思わぬスタートを強いられている。前節終了時点での成績は6勝2分2敗。勝ち点「20」を獲得しているが、現在は消化試合数が1つ多いハーツに勝ち点差「9」をつけられ、2位に甘んじている状況だ。10月28日には、ブレンダン・ロジャーズ前監督が辞任を申し出ており、現在はマーティン・オニール氏が暫定監督としてチームを率いている。
今月2日に行われたスコティッシュ・リーグカップ準決勝では、延長戦までもつれ込んだレンジャーズとのオールドファームを3-1で勝利。その後、6日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第4節ではミッティランに1-3と屈していた。
リーグ戦で今季2度目の連勝を達成したい今節は、本拠地『セルティック・パーク』にキルマーノックを迎える。セルティックに所属する前田大然は右ウイングで、旗手怜央はインサイドハーフでスターティングメンバーに名を連ねた。山田新は2試合ぶりにベンチ入りし、稲村隼翔はメンバーから外れた。
試合は序盤の4分、ゴール前のセカンドボールにいち早く反応した前田が、左足でシュートを狙うが、ここはクロスバーの上へと外れる。この試合最初のチャンスは仕留め損なったが、セルティックは序盤の10分に先制に成功。ゴール前でパスを引き出そうと動いた旗手は味方と合わなかったものの、パスが相手に当たってこぼれたセカンドボールに反応し、マイナスへ折り返すと、最後はジョニー・ケニーが押し込んだ。
セルティックが1点をリードして後半へ折り返すと、立ち上がりの51分には、ペナルティエリア手前左寄りの位置から、キーラン・ティアニーがグラウンダーのミドルシュートを突き刺してリードを広げる。このまま終盤に入ると、85分、快速の日本人アタッカーがトドメを刺した。
背後への飛び出しでアルネ・エンゲルスからのスルーパスを呼び込んだ前田は、ファーストタッチでボックス内へ侵入すると、右足でグラウンダーのシュートを沈める。前田のリーグ戦4試合ぶり今季3点目、公式戦通算では今季4点目で、セルティックがリードを広げた。
後半アディショナルタイムにはエンゲルスがPKで4点目を奪い、試合は4-0でタイムアップ。セルティックが再び連勝街道に戻る1勝を手にした。前田、旗手はともにフル出場。山田に出番はなかった。なお、今節は首位のハーツが引き分けたため、セルティックは1試合消化が少ない状況で、勝ち点差を「7」に縮めている。
次節は22日に行われ、セルティックは敵地でセント・ミレンと、キルマーノックはホームでマザーウェルと、それぞれ対戦する。
【スコア】
セルティック 4-0 キルマーノック
【得点者】
1-0 10分 ジョニー・ケニー(セルティック)
2-0 51分 キーラン・ティアニー(セルティック)
3-0 85分 前田大然(セルティック)
4-0 90+3分 アルネ・エンゲルス(PK/セルティック)
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