ブンデスリーガ第10節が9日に行われ、フライブルクとザンクトパウリが対戦した。
昨シーズンは5位と躍進したフライブルクだが、今シーズンは勝ち点の取りこぼしが目立ち、前節終了時点で11位。堂安律の後釜として加入した鈴木唯人はスタメンを外れる試合も少なくないが、ここまで公式戦8試合出場1ゴール3アシストという成績を残している。一方、ここまで2勝1分6敗で下位に低迷するザンクトパウリ。チームが不振に喘ぐ中、今夏に加入した藤田譲瑠チマはここまで行われた公式戦11試合すべてに先発出場中だ。今節は鈴木と藤田ともにスタメンに名を連ね、日本人対決が実現した。
序盤からフライブルクがボールを握り、ザンクトパウリがミドルブロックを形成して構える展開が続く。14分、ヴィンチェンツォ・グリフォが左サイドで起点を作ると、鈴木が斜めのランニングでボールを呼び込む。グリフォのパスは少しずれてボックス内のヤン・ニクラス・ベステへと渡ったが、シュートはGKニコラ・ヴァシリの好セーブに阻まれた。
28分、鈴木が斜めのランニングでボックス内へ抜け出すと、マティアス・ギンターのパスを胸で収めてボレーシュート。これは惜しくもGKヴァシリに阻まれたが、40分に待望の瞬間が訪れる。ベステの右CKをGKヴァシリがパンチングすると、ボールはゴール前でフリーの鈴木のもとへ。右足のボレーシュートをネットに叩き込み、フライブルクが先制に成功した。鈴木にとっては嬉しいブンデスリーガ初ゴールとなっている。
後半開始早々の50分、グリフォからのクロスを鈴木が競り合うと、流れたボールをベステがゴールライン際で残して中央へ折り返す。GKヴァシリが弾いたところをマクシミリアン・エッゲシュタインが豪快に蹴り込み、フライブルクがリードを広げた。対するザンクトパウリは69分、右からのクロスをメトカーフが粘って繋ぎ、最後はルイス・オッピーがゴールへ蹴り込み1点差に。チームとしてこの試合最初のシュートが得点となった。
両チームが次々とフレッシュな選手を投入する中、先制ゴールを挙げた鈴木は71分にピッチを後に。終盤にかけては1点を追うザンクトパウリが圧力を強め、藤田も高い位置でプレーする機会が増えていく。しかし、同点ゴールを奪うまでには至らず、試合は2-1で終了した。次節、フライブルクは22日にアウェイでバイエルン、ザンクトパウリは23日にホームでウニオン・ベルリンと対戦する。
【スコア】
フライブルク 2-1 ザンクトパウリ
【得点者】
1-0 40分 鈴木唯人(フライブルク)
2-0 50分 マクシミリアン・エッゲシュタイン(フライブルク)
2-1 69分 ルイス・オッピー(ザンクトパウリ)
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