転機は山形戦「俺は暖かい服を着ていていいのか」 大宮快進撃は宮沢監督の“半袖”がきっかけ?「もう上着は着られない(笑)」

 RB大宮アルディージャの“快進撃”が止まらない。明治安田J2リーグ第36節、J1昇格に王手をかけた水戸ホーリーホックに2-0で勝利し、3位に浮上。自動昇格圏内2位V・ファーレン長崎との勝ち点差を「3」とし、リーグ戦残り2試合に臨む。宮沢悠生監督は「選手たちが100%のプレーを出し切ってくれました。スタートの11人だけでなく、途中から出てきた選手たちも含め、全員が最高のプレーをしてくれたと思います」と選手たちを称えた。

 ホームでのJ1昇格決定に向け、鼻息荒い首位・水戸に対して複数得点での完封勝利。勝負を決めたのは63分からピッチに立った杉本健勇だった。77分にカプリーニのCKに頭で合わせて均衡を破ると、続く87分には再びCKから谷内田哲平のボールを沈めて追加点を奪う。宮沢監督は「スタートから出てもおかしくないパフォーマンスをずっと出しながら、今の自分たちの役割を理解してくれてずっとベンチで待ってくれています。スタートから出てもおかしくない2人なので、何も迷うことなく決断しました」と投入タイミングでの決断を振り返った。

 宮沢監督体制では5勝1分け無敗。「私が就任した時はプレーオフ圏外からスタートでした。就任した時から言い続けていることは、一戦一戦がファイナル、一つひとつの試合が大事ということ。その試合に対してどうアプローチするのか。一戦一戦が大事だというアプローチは常に気にしながらやっています」と“一戦必勝”の姿勢が好成績につながっていると説いた。

 公式記録によるとこの日のスタジアムの気温19度。前半途中から雨が本降りとなる中、“半袖”の宮沢監督はテクニカルエリア最前線で闘い続けていた。後半アディショナルタイムの劇的同点弾で勝ち点1を掴んだ前々節のモンテディオ山形戦の後半から“半袖”がトレードマークになりつつある。「基本的に寒がりではないので、今日は暖かいなとは思いました。山形戦の前半が終わって(※0-1のビハインド)『サポーターが雨に打たれているのに、俺は暖かい服を着ていていいのか?』と思って脱ぎました。それ以来(上着を)着られなくなっています(笑)」と明かしてくれた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

【ゴール動画】杉本健勇、大一番の水戸戦で2ゴール

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