石川遼は『65』で優勝戦線に急浮上も…「3打ぐらいもったいない」 4打差から今季初Vへ

<ACNチャンピオンシップ 3日目◇8日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>

23位から出た石川遼はこの日のベストスコアタイとなる「65」をマーク。トータル9アンダー・7位タイと優勝戦線に急浮上した。今秋から右手を添えるように握るクローグリップにパッティングのスタイルを変更。この日は10メートル超のロングパットを立て続けに沈めるなど、パッティングが好調だった。
「3打ぐらいもったいなかったなと言うのがあった。内容はきのうまでとそれほど変わっていないし、長いパットが入っていなければ、スコアもきのうと変わらなかったと思います」。大きくスコアを伸ばしたとはいえ、会心のプレーではなかったのか、ホールアウト後の石川の自己評価は厳しいものだった。

それでも、パッティングが決まっていたのは紛れもない事実。8番では12メートル、9番では15メートルのパットを沈め、7番からの3連続バーディを完成させた。後半も13、14番で3~4メートルをきっちり沈めて連続バーディ。予選2日間はともにボギーとしていた16番でもスコアを伸ばした。

ティショットは2日目に続いて安定したが、まだ満足する内容ではない様子。「ティショットではないんですけど、3番ウッドで2回思い切り右に行っている。18番パー5の2打目は届く距離で3打目は最低でもグリーン近くからのアプローチか、バンカーショットをしたかったですね」。後半2つのパー5はいずれも2打目の3番ウッドのミスでパー止まり。勿体ない3打のうちの2打はこの場面だろう。

この日は最終組よりスタートが1時間30分以上早い第2組でプレー。上位陣が多くのホールを残すなか、首位に2打差でホールアウトした。「インのほうがスコアが伸びるので、首位は(通算)14アンダーかなと予想しています。届かない差ではないと思いますけど、最初からそれを意識するのではなく、まずは内容を良くして、少しでもいい状態で終われるように頑張りたいですね」。

結果的に単独首位に立った杉浦悠太のスコアは石川の想定を1打下回る通算13アンダー。その他の上位勢もそれほど伸ばせず、2位タイには10アンダーで5人が並んだ。最終日、4打差を追ってスタートする石川が内容重視から勝負モードに切り替えるタイミングは意外に早く訪れるかもしれない。(文・田中宏治)

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