2025明治安田J1リーグ第36節が8日に行われ、鹿島アントラーズと横浜FCが対戦した。
9年ぶり王座奪還へ首位に立つ鹿島が、勝ち点差「1」の2位柏レイソルとの一騎打ちの様相を呈してきた優勝争い最終盤に臨む。対する横浜FCは残留圏との勝ち点差が「5」開いており、勝利がマスト。今節をドロー以下で終えると、9日の横浜F・マリノスの結果次第でJ2リーグ降格が決定する状況で敵地に乗り込んだ。
前半は鹿島がボールを握ったが、狙いがハマったのは横浜FCの堅守速攻。攻めあぐねた鹿島はなかなか決定的なチャンスを生み出すことができない。逆にピンチを迎える場面もあったが守備陣の奮闘で耐え、試合はスコアレスで折り返す。
鹿島は後半に入ってから押し込み続けると、62分にようやく横浜FCをこじ開ける。縦パスを受けた田川亨介がペナルティエリア内で巧みに相手と入れ替わり、中央へ折り返す。このボールに合わせたレオ・セアラが右足でゴール右上に突き刺し、シーズン19得点目を記録した。
勢いづいた鹿島は65分、右コーナーキックに知念慶が頭で合わせてリードを広げる。しかし、2分足らずで横浜FCが1点を返す。山田康太のミドルシュートは鹿島GK早川友基のファインセーブに阻まれたが、こぼれ球を拾って繋ぎ、最後はンドカ・ボニフェイスが押し込んだ。
その後は一進一退の攻防が繰り広げられる。鹿島は後半アディショナルタイムに徳田誉がゴールネットを揺らしたが、味方のファウルで得点は認められず。両者に次の1点は生まれないまま試合は終了した。
鹿島は4試合ぶり白星で首位の座を守り、横浜FCは2連敗で1年での降格に近づいた。鹿島の勝利により、5位サンフレッチェ広島は優勝の可能性が消滅。9日に試合を控える京都サンガF.C.とヴィッセル神戸も、それぞれの試合でドロー以下なら逆転優勝が不可能となる。
次節は30日に行われ、鹿島は敵地で東京ヴェルディと、横浜FCはホームで京都と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 横浜FC
【得点者】
1-0 62分 レオ・セアラ(鹿島)
2-0 65分 知念慶(鹿島)
2-1 67分 ンドカ・ボニフェイス(横浜FC)
【ゴール動画】鹿島vs横浜FC
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