マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が、同クラブのレジェンドであるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの発言について語った。現地時間6日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
2024年11月にマンチェスター・Uの指揮官となったアモリム監督は、近年同クラブで監督を務めた同業者と同じように苦悩の日々を過ごしてきた。昨季はプレミアリーグ(イングランド1部リーグ)で屈辱の15位フィニッシュ。打開策を模索しても結果が伴わない状態が続いてきた。
現地時間10月25日に行われた第9節のブライトン戦を4-2で制したことで、マンチェスター・Uはリーグ3連勝を記録した。アモリム監督にとって就任後初のリーグ3連勝となり、状況が好転する兆しが見えているのはたしかだ。しかし、マンチェスター・Uで数々のタイトルを獲得したC・ロナウドがイギリスの著名なジャーナリスト・作家であるピアーズ・モーガン氏とのインタビューで語った内容は、古巣のファンをざわつかせている。C・ロナウドはマンチェスター・Uの現状について「彼らには組織体制がない。クラブのポテンシャルは素晴らしいので、それが変わることを願っている」とコメント。同じポルトガル人のアモリム監督については「彼は最善を尽くしている」と語りつつ「だからといってどうするつもりだ? 奇跡を起こすことは不可能だよ」と、近年クラブが抱える構造的問題は指揮官1人で変えられるようなものではないという見解を示した。
『BBC』によると、クラブレジェンドの発言を受けてアモリム監督は「彼(C・ロナウド)は自分の発言すべてが大きな影響力を持つことを知っているさ」と返答。「我々はクラブとして過去に多くの過ちを犯してきたことを認識している。それを変えようと努力しているところだ」と、難題に取り組んでいることを明かした。
アモリム監督は「多くのことを変えている最中だ。組織構造、選手の行動様式などをね。我々は向上している。少し過去のことは忘れよう」とも述べている。果たして、40歳の指揮官はマンチェスター・Uを再び高みへと引き上げることができるだろうか。
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