ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第4節が6日に行われ、シュトゥットガルト(ドイツ)とフェイエノールト(オランダ)が対戦した。
ここまで3試合を消化したリーグフェーズで1勝2敗を記録し、決勝トーナメント進出へ向け苦しいスタートを切ったフェイエノールト。前節に大会初白星を挙げた同クラブが、勢いそのまま連勝を狙う。敵地でシュトゥットガルトと激突する一戦に、FW上田綺世とDF渡辺剛の“日本代表コンビ”は揃って先発した。
試合は序盤から一進一退の攻防が続き、互いに目立った決定機を作ることができない。14分にはフェイエノールトが中盤でボールを奪い、ルチアーノ・ヴァレンテが前線にスルーパスを供給。アニス・ハッジ・ムサが裏に抜け出すと、ゴール前に上田がポジションを取る状況で、カットインからのシュートを選択する。だが、惜しくもGKの正面に飛んでしまい、得点には至らなかった。
前半アディショナルタイムにはフェイエノールトのGKティモン・ヴェレンロイターがロングフィードを配球。一発のロングパスからハッジ・ムサがDFラインの背後を取ると、後方から追うマクシミリアン・ミッテルシュテットがファウルで倒す。フェイエノールト側は一斉に決定機阻止を主張するが、主審の判定はイエローカード。絶好の位置でフリーキックを得たものの、ハッジ・ムサのシュートは壁に直撃した。
こう着状態が続くなか、61分に上田がシュトゥットガルトを脅かす。センターサークル内でボールを受けたイル・ラリンが右サイドに展開。ハッジ・ムサが細かいタッチで運びつつ、左足でゴール正面に柔らかいクロスを送る。飛び込んできた上田が豪快なヘディングを披露したが、シュートはわずかに枠を捉えきれなかった。
一方のシュトゥットガルトも、69分にビッグチャンスを演出する。ポゼッションで相手を押し込みつつ、ボックス右角でのパス交換からデニズ・ウンダフがエリア内に抜け出す。右足で放ったシュートはGKヴェレンロイターに防がれたものの、こぼれ球を拾ったウンダフが浮き球の折り返しを供給。ジェイミー・レヴェリングが頭で合わせたが、ボールは枠の左に外れてしまう。
すると84分、ついにシュトゥットガルトが均衡を破る。フィン・イェルチがドリブルで中盤を進みつつ、複数の相手を引きつけてスルーパス。右サイドを駆け上がるロレンツ・アシニョンに繋がり、ダイレクトでペナルティエリア内にクロスを入れる。フリーとなっていたビラル・エル・カンヌスが頭で合わせると、ボールはクロスバーを弾いてゴールイン。ホームチームが先制に成功した。
反撃を狙うフェイエノールトは、渡辺を前線に上げてパワープレーを試みるが、後半アディショナルタイムに2失点目を献上。結局、そのまま試合は2-0で終了し、シュトゥットガルトが勝利した。なお、上田と渡辺はフル出場を果たした。次節は27日に行われ、シュトゥットガルトはアウェイでゴー・アヘッド・イーグルス(オランダ)と対戦。フェイエノールトはホームでセルティック(スコットランド)と対戦する。
【スコア】
シュトゥットガルト 2-0 フェイエノールト
【得点者】
1-0 84分 ビラル・エル・カンヌス(シュトゥットガルト)
2-0 90+1分 デニズ・ウンダフ(シュトゥットガルト)
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