片岡尚之が“激動の1カ月”を経てホストプロデビュー「気合で頑張りたい」

<ACNチャンピオンシップ 事前情報◇5日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>

片岡尚之は今月1日にACNと所属契約を結んだばかり。ホストプロとして、「日本オープン」覇者として、今大会は大きな期待がかかるが、本人は不安いっぱいで初日を迎えるようだ。
契約のきっかけは、10月初旬の「バンテリン東海クラシック」のプロアマで同社の社長と回ったこと。その場で契約が決まると、次戦の日本オープンではプレーオフを制して、ツアー2勝目となる国内メジャー初優勝。今月1日に正式に契約がスタートし、今週はホストプロデビュー戦。この1カ月ほどは、片岡にとってうれしい悲鳴を上げそうなほどの慌ただしい期間だった。

当然、今大会は優勝争いを演じたいところ。「ホストプロなので、結果もそうですし、試合を盛り上げていかなければいけないと思っています」と強い決意をにじませた。ただ、気がかりなのはゴルフの調子が決して良くはないという点だ。

メジャー優勝者として初めてのトーナメントだった先週の「フォーティネットプレーヤーズカップ」はまさかの予選落ち。「日本オープンで出し切っちゃった感じもあるんですけど、きょうのプロアマもショットが良くなかった。(アマチュアの)皆さんに迷惑をかけて、気まずいぐらいだったので…」。意気込みとは裏腹に不安が顔を覗かせる。

日本オープンは厳しいセッティングのなか、パッティング、アプローチという武器を最大限に生かしての優勝だった。コースやセッティングが変われば求められるものも変わる。「普通のコースだとこんなもんかなというか、日本オープンもそんなに調子が良かったわけじゃないと思ったりもします」。この大会、昨年の優勝スコアは20アンダー。伸ばし合いにはやや及び腰といったところだろうか。

サポート契約の選手も含めると、今大会のホストプロは10人。来季の米ツアー昇格を決めた平田憲聖、ツアー4勝の堀川未来夢、同3勝の時松源蔵など、実力者の名前も並ぶ。「契約選手は多いですし、すごい選手ばかりなので負けないように、なんとか気合で頑張りたいと思います」。来年は「マスターズ」「全英オープン」と海外メジャーも控える立場。押し寄せてくる不安を振り払い、激動の1カ月をきっちり締めくくる。(文・田中宏治)

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