LIVゴルフが54→72ホール競技へ 目指すは世界ランキングポイント獲得か?

来季2026年で5年目を迎えるLIVゴルフが、すべての試合を72ホール競技にすることを発表した。
22年の創設以来、3日間54ホールの競技形式を採用。ほとんどの大会を金曜日から日曜日にかけて開催してきたが、来年からは全大会で4日間72ホールのストロークプレーとなり、原則として木曜日から日曜日に行われる。

各選手が異なるティから同時刻にスタートするショットガンは継続使用。個人戦とチーム戦の両方が行われることには変更がない。

25年1月からCEOを務めているスコット・オニール氏は、「LIVゴルフにとって重要な、新たな章の始まりになる。リーグの基盤が強化され、トップ選手によりチャレンジを求められる。世界中のゴルフファンが求めるゴルフの熱気を提供することができる。ファン、選手、マーケティングパートナー、そしてグローバルメディアパートナーの大きな利益となる」と、コメントを発表した。

LIVゴルフはリーグ発足以来、世界ランキングポイントの獲得を求めてきたが、未だ実現していない。ポイント獲得には72ホール競技であること、予選通過があることが求められるが、今回の発表では予選落ちの有無については言及していない。

昨年、LIVゴルフは世界ランキングポイント獲得の申請を自ら取り下げた。だが、今年7月に再申請を行い、現在は審査が行われている。

LIVゴルフの選手がポイントを獲得できるのは出場した海外メジャーと、出場が許されたDPワールド(欧州)ツアーなどの大会に限られている。過去にメジャー優勝を挙げた一部の選手を除けば、世界ランキングポイントが獲得できないことは、メジャー出場を厳しい状況としている。

元世界ランキング1位で、個人戦連覇を達成したジョン・ラーム(スペイン)は「これはリーグと選手にとって勝利だ。72ホール制への移行は、競争を強化し、よりよいリーグにするための一歩になる」と話した。

ブライソン・デシャンボー(米国)は「ゴルフファンは、世界のトップ選手が戦うことを見たい。メジャー出場への道ができることはゴルフにとってとても重要なことだ」と、変革を歓迎した。

また、出場資格が不透明であることも指摘されてきたが、ツアーメンバー入りの人数を増やすこともすでに発表。予選会にあたるプロモーションイベントから2名、アジアンツアーのインターナショナルシリーズからは上位2名が出場権を得る。

来季は2月4日、サウジアラビア大会で開幕する。(文・武川玲子=米国在住)

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