セリエA第10節が2日に行われ、ミランとローマが対戦した。
ここまで順調に勝ち点を積み重ねている名門が今シーズン最初の直接対決を迎える。マッシミリアーノ・アッレグリ監督が復帰した4位ミランは開幕節こそ敗れたが、その後は5勝3分と8試合無敗を維持。直近は2試合連続で引き分けに終わっており、今節は3試合ぶりの白星を目指す一戦となる。一方のローマはジャンピエロ・ガスペリーニ新監督のもとで7勝2敗と好調を維持しており、前節終了時点ではナポリに次ぐ2位につけている。「3」ポイント差で迎えた上位対決はどちらに軍配が上がるだろうか。
立ち上がりはローマが試合を優位に進める。キックオフ直後にGKマイク・メニャンのキックミスを拾ったところからブライアン・クリスタンテがフィニッシュに持ち込むと、10分にはマティアス・スーレのクロスからエヴァン・エンディカが際どいシュートを放つ。17分には右サイドを持ち上がったメーメト・ゼキ・チェリクのクロスをパウロ・ディバラが胸で収め、最後はボックス内で右足を振ったがシュートは枠を外れた。
良い入りを見せたローマはその後も6割以上のボール保持率を記録し、試合の主導権を握る。一方のミランは39分に自陣深くでのボール奪取からカウンターを発動すると、力強いドリブルで左サイドを持ち上がったラファエル・レオンの折り返しにストラヒニャ・パヴロヴィッチが合わせ、劣勢の中で先制に成功した。その直後にもカウンターから決定機を創出するが、ユスフ・フォファナのシュートは枠を捉え切れず。前半は1-0で終了した。
後半の立ち上がりはミランが積極的に追加点を狙いにいく。47分、クリストファー・エンクンクがアレクシス・サレマーカーズとのワンツーでボックス内へ侵入し、こぼれ球に反応したR・レオンがシュートを放つ。その直後にもサR・レオンにチャンスが訪れるも、どちらの場面でもGKミル・スヴィラールが鋭い反応を見せた。68分には左右へ大きく揺さぶった攻撃からサムエレ・リッチとR・レオンが立て続けにシュートを放つも、決め切ることができない。
なんとかピンチを凌いだローマは80分、途中出場のアルテム・ドフビクとロレンツォ・ペッレグリーニが絡んだ攻撃から絶好の位置でFKを獲得。ペッレグリーニのキックが壁に入っていたフォファナのハンドを誘発しPKを獲得した。しかし、完全にコースを読み切ったGKメニャンがディバラのキックを阻止し、同点ゴールを許さない。試合はこのまま1-0で終了し、勝利したミランが勝ち点を「21」まで伸ばして3位に浮上した。
次節、ミランは8日にアウェイでパルマ・カルチョと、ローマは9日にホームでウディネーゼと対戦する。
【スコア】
ミラン 1-0 ローマ
【得点者】
1-0 39分 ストラヒニャ・パヴロヴィッチ(ミラン)
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