アントニーが明かす、ベティス復帰後初ゴールの舞台裏「兄から“ある言葉”をかけられていたんだ」

 ベティスは24日、ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第1節でノッティンガム・フォレストをホームに迎え、2-2で引き分けた。試合後、ベティスに所属するブラジル代表FWアントニーが、『モビスタール』を通して、試合を振り返った。

 ベティスにとって2年ぶりとなるELの船出となったゲームは序盤の15分、敵陣右サイドでセカンドボールを拾ったアントニーが仕掛け、カットインから中央へ預けると、ボールを引き取ったコンゴ民主共和国代表FWセドリック・バカンブが強烈な右足シュートを突き刺し、ベティスが先手を取る。だが、直後の18分、23分とブラジル代表FWイゴール・ジェズスに2ゴールを許し、ホームで逆転を許す。

 1点ビハインドのまま時計の針が進み、試合も終盤に差し掛かったが、85分にアントニーが大仕事。ボックス左のスペースへ侵入したスペイン人MFマルク・ロカが左足で折り返すと、猛スピードでファーサイドに走り込んだアントニーが押し込み、同点ゴールを決めてみせる。試合はこのまま2-2でタイムアップを迎えた。

 試合後、アントニーは「非常に疲れたね」と正直な感想を口にする。というのも、デッドライン・デーにベティス復帰が発表されるまで、アントニーはマンチェスター・ユナイテッドのトレーニングに合流していなかったため、「とても辛かった。この数カ月はプレシーズントレーニングを全く行っておらず、チームと練習したのは2、3週間だけだからね」と、コンディションが未だ万全ではないと明かした。

 それでも、ベティス復帰後はコンスタントに試合出場を続け、公式戦3試合目となったELの初陣で初ゴールを奪ったアントニー。「ホームでファンと共に戦い、本来ならば勝ち点3を獲得したかった。だが、僕らは続けるしかないんだ。日曜日には次の試合がある。僕らは前に進まなければならない」と主張した。

 試合内容については、先手を取りながら即座に逆転を許したことを受けて、「少し集中力が欠けていたね。先制点を奪った後も、同様のインテンシティを維持したかったが、少し落ちてしまった」と語る。「ノッティンガム・フォレストは非常に優れたチームで、特にインテンシティは高い」と対戦相手を称えた後、「最低でもホームで勝ち点を積み上げられて良かった。日曜の試合ではもっと多くの勝ち点を獲得したい」と意気込んだ。

 また、この試合のゴールの前に、アントニーは兄から“ある言葉”をかけられていたという。「今日、兄と話をした時、『君はゴールを決めるよ』と言ってくれた。メッセージでも同様にね。だからこそ、このゴールは特別さ」と明かしたが、「ただ、引き分けになってしまったのは少し残念だ」と正直にコメント。「家族も僕も、ファヴェーラでどんな辛い思いをしたか、昨日の事のように覚えているんだ。今日はとても気持ちが強く、妻と一緒にいる息子、そして兄にこのゴールを捧げたい」と話した。

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